「どうして日本の若者は反乱しないのか」?それは無抵抗こそが最高の復讐だからだ。

痛いニュース(ノ∀`):「日本の状況はフランスよりもひどい、どうして日本の若者は反乱しないのか」


「人間の精神とは無限の希望にあふれたものだ」などという寝言戯言繰言を振りかざして恍惚に浸れるのは、抵抗の必要のない人間だけだ。
若いのだからなんとでもなる?若いのだから元気を出せ?
「抵抗は無意味だ」。若者にそう叩き込んだのはいったいどこの誰なのか。




「自己責任」を取れ?


「自己責任」を発揮しろ?



この国に*1「捨てられ」た、国内棄民たる70年代生まれとして言わせてもらおう。




サイレントテロリストにとって、その結果として生み出されてしまうこの国の、この社会の経済復興こそが、最も忌むべき存在なのだ。


我と我が身を朽ち果てさせたこの国に、この社会に、何が悲しゅうて寄与せねばならないというのか?
呪うべきものを生かして何の復讐か?


「自己責任」?「自己責任」?


そんなものはもうとっくに取っているさ。――それが、サイレントテロだ。

現在の社会状況、または自らの置かれた社会的状況に対して悲観的観測を抱きながら、それを「現実」として受け入れようとするときに起こる人々の行動。


その「悲観的状況こそが「現実」なのだ」と諦観する、一種の「絶対観」的な「現実肯定」に基づいて、「スロー消費」「非婚・晩婚化」「少子化」「NEET」「ひきこもり」「自殺」などのように、さまざまな社会活動――消費行動や人間関係、ひいては自らの生存そのものを消極化、縮小、または消滅させていくこと。


これらの消極的かつ間接的な暴力によって、意図するとせざるとにかかわらず、「見えない社会の空洞化」が引き起こされる。現在の社会に対する消極的抵抗、あるいは沈黙の異議申し立てであるといえる。


ネット上での指摘に「カネの値打ちは"他人が産んだお子様たちによって価値の担保がなされている" 」というものがあった。
サイレントテロのターゲットはまさにそれである。



自らが命を縮小させ、意図するとせざるとを問わず子供を作らないことによって、この社会が基礎とするカネ=資本の価値を決定的に低下させていく、空洞化させていくこと。
それが、サイレントテロの生み出す最終効果である。



70年代生まれが担うべき「次世代の市場」の空洞を見よ!



未来の経済を担保する市場は、静かに、ただ静かに、だが確実に消滅している!!



「テロリスト」は希望混じりに絶望しているんじゃあない。



もはやこの世の何もかもに絶望しているのだ。



行動して望むように世界を変えろ?それを口走ったとたんに叩き潰してきたのはどこの誰だ?



テロリストはもはや行動しない。



否、行動する「必要」すらない。




「ない」ことが即ちテロであり、「ない」ままにあることがテロなのだ。




テロル機械 (エートル叢書)
ローラン ディスポ
現代思潮新社
売り上げランキング: 995490



テロリズム―歴史・類型・対策法 (文庫クセジュ)
J.=F. ゲイロー D. セナ
白水社
売り上げランキング: 210303
おすすめ度の平均: 4.5
4 フランスのテロリズム研究書
5 本格的な入門書

*1:あるいは団塊世代