『もやしもん』にEM団子が現れるとき


いつごろかなあ。今ビール編だからしばらく登場はないと思うけど、アレ結構危ない橋渡ってると思うんだ。
樹先生の長台詞の内容ってほぼこれじゃね?原作に雁屋哲がいなくてホント良かったね。
そうそう作中でもネタにされてたけど、あれアフタヌーン連載かと思ってて、なんでかなと思ったら、「売り方」の問題だった。
いわゆる「菌マンガ」てなコピーでもって、「おもしろ妖怪マンガポジションの作品」なんだという感じのジャンル錯誤が引き起こされてるんだな。
でも、この作品の実態は「酒マンガ」。だから、加齢臭漂うおっさん臭いイブニング連載なんだわ。
サラリーマンが通勤中に読むからモーニング。暇な学生が昼に読むからアフタヌーン。会社終わりのアフター5のネタにもなるからイブニング。みたいな。
ポジションとしては『夏子の酒』とまったく同じな日本酒万歳マンガをゆるキャラでアップトゥデートにしたのが『もやしもん』。
いやあ、そう考えるとホント酒臭い以前に説教臭いマンガだよあれは。オリゼーいなかったら読む気しねー。
地ビールが説教臭くていやだとかさんざんボコスカにやられてたけど、それはこのマンガ自体だっての。
濡れ手で粟のからめ手で日本酒がすばらしいみたいなことをネチネチ言い回すって実に日本的で嫌らしいわ。
以上、酒飲めない人間の酒マンガ評でした。