深夜に台所で不法侵入者と鉢合わせした話


昨日の真夜中2時頃にトイレに行ってその後ふらっと台所によったら、いきなりダダダダッ…と慌てて走る足音がして、目の前を黒い影が右往左往。


もうド深夜の寝ぼけ頭なのに、まったく予想もしていない突然の侵入者に冷静に対応しろというのが無理な話。


「エッ!?」と声が出てそれっきり立ちつくしてしまった。


慌てて固まっている自分を文字通り尻目に、大慌ての黒い侵入者は足を滑らせながら逃げようと窓のカーテンに走り寄ったり、反対側の勝手口から出ようとしたり、同じくパニック状態。


こちらはこちらで、ようやく出てきたつぎの言葉が「誰やお前は!?」


あきらかに見たことない、どう考えても家の人間じゃない。


そもそも玄関も窓も全部鍵が閉まっているのに、どうやって入ってきたのかがわからない。


静まりかえった深夜の住宅街、この騒動に自分以外は誰も気づいた様子もなく、ボケた頭とにぶった運動神経でこの非常事態にいったいどうやって対処すればいいというのか。


あ、またカーテンに、と思ったら、すごいスピードで真っ黒な固まりが足下を横切って勝手口へ飛んでいき、あ、消えた、隠れた、と思ったところをそっと怖々のぞいてみると……










ガリガリガリガリ!!!と必死の様子で勝手口の下にある【ネコ専用出入り口】をひっかいてくぐり抜け、その真っ黒な野良猫は夜の闇に消えていったのでした。


真夜中に人様を驚かせてんじゃねえ!!!


どこでそんなことを覚えたんだ、この薄汚い泥棒猫!!!