映画『猿の惑星:創世記』レビュー

これも映画『第9地区』同様 、力を持たない者が、偶然手にした知恵を持って、巨大な敵と対峙するというストーリー。
過去のシリーズのリメイクではなく、完全なリニューアル≒オリジナルとして見ることができ、過去の作品を知らなくても楽しめる。
猿の群のアクションCGシーンは、過去の『猿の惑星 征服』の低予算特殊メイク&節約セットぶりと比較すると、文字通り雲泥の差。
最初から「人間化」していた≒されていた猿が人間を征服する『猿の惑星 征服』に対して、猿から「人間化」していくのが『猿の惑星:創世記』。
虐げられたものが「力」を手にして敵に立ち向かい、打ち勝つというストーリーは単純明快かつ、現実世界ではそうはならないのが普通だという一種のもの悲しさを裏書きしているように思える。
エンターテイメント作品とは常に弱者を慰めるために作られるものなのだろうか。


ラストシーンは『12モンキース』を思い出させる。


シリーズ第4作『猿の惑星/征服』の大胆な翻案? 『猿の惑星:創世記』 - 日刊サイゾー
http://www.cyzo.com/2011/10/post_8676.html