我らのビッグデータのために!

社会を変える“ビッグデータ”革命 - NHK クローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/yotei/index_yotei_3204.html


スマートフォン、ICカードなど身近な電子機器から、私たちは膨大な情報を発信している。インターネットで検索した内容、買い物をした商品や価格、駅の改札を通った移動、さらには病院で受けた検査結果まで、あらゆる情報がデジタル化され記録される時代。生まれるデータの量は、この数年で飛躍的に増え、“ビッグデータ”と呼ばれている。解析不可能だったビッグデータを技術の発達で分析できるようになったことで、生活や社会が劇的に変わりつつある。コンビニでは、購買行動をリアルタイムで捕捉しパターンを発見、利用者が買う商品を事前に予測する。カーナビを使って100万台の自動車の位置情報をつかむことで急ブレーキ地点を地図化、“未来の事故現場”を見つけて事前に事故対策をする。アメリカでは医療分野でビッグデータを活用した“先読み”をする医療が加速している。一方で個人の情報が膨大に広がっていくことを懸念する声も。“ビッグデータ”時代の最前線を見ていく。


「我らのビッグデータのために!」というかけ声とスタートは既に切られているようだ。
Wikipediaによると「ビッグデータ」とは2009年頃から既に提唱されていたようで、

情報通信、とくにインターネットの発達にともなって爆発的に増大した構造化されていない莫大な量のデータ。それら様々な局面に発生した巨大データの集まりを分析することでビジネス傾向の特定、病気の予防、犯罪の対策などにメリットがあると言われている。技術の進歩により変化するが、ペタバイト、エクサバイト、ゼタバイトなどが現在のデータの大きさの限界である。

番組のテーマは、もはや一般的となったギガやテラを超えた、ペタやエクサやゼタといった聞いたこともないレベルの膨大な量の情報が既に量として蓄積されており、それをいかに「活用」していくかどうかが問われるような段階に既に入っているとのことだった。


番組冒頭の例では、ドコモが携帯のGPS情報から大規模災害時の帰宅困難者数を割り出すという事例が示されていた。災害に対する備えとして、「有効活用」されているという例だ。


次に番組内では、ビジネスにおける例として、コンビニなどでのカード利用情報=個人情報そのものが、いかに収集され分析されているかということがまざまざと見せつけられた。
その意味において「先の図書館情報が個人情報ではない」と言い張ったどこかの市長は明らかに間違っていたというわけだ。(もちろん、この内容以前の問題だが)
そして、今後はスーパーやコンビニでの購買活動が、棚に手を伸ばす瞬間などをとらえるモーションキャプチャーによって自動的に収集され分析、利用されていくだろうとまで言われていた。


また、地方行政の事例では埼玉県がもカーナビ情報をもとに分析、対策を取った結果、交通事故を2割も減らすことに成功したという。


そして、アメリカでは医療の分野でのリスヘクッジのためにスーパーコンピューターを導入しビッグデータを解析した結果、病気の再発防止対策に成功したという。


さらには、究極の個人情報といわれるDNA情報ですら、いまや一時間で解明され、営利企業によって売買されていくだろうとの危惧が示されていた。
「もちろん」そこでの主人公になっていたのは、AmazonGoogleだ。
彼らが何をしでかすか、正直、私のような巨人に比したアリ以下の人間には想像だにできない。


番組を見た感想としては、もはや誰がどこまでEVILではないかを問えない時代になってきているのではないか、ということだ。いや、もはやなっているのか。
情報はすでに「情報」として暗黙の内にスリ取られているのだ。


ツイッターなどの流行、そしてカジュアルな犯罪告白が多発しているような状況。
こうやって未だに更新され続けていくブログやSNSといった現状。
手動で蓄積され、また機械的に勝手に自動的に収集され分析されていく個人情報。
それらすら、もはや古い時代の産物で、これからはもはや「情報」を公開しない、発信しないようにする方が困難な時代になっていくのだと、恐怖すら感じた。


と、こうやってブログに書くこと自体がまた矛盾そのものであり、かつ、それ=情報の公開を怖れる態度自体が笑われるような、そんな嫌な空気感が番組を見たあとには漂っていた。

<関連>
ビッグデータ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF


第4回 「クラウド」に代わり大ブームの「ビッグデータ」――まずは自社のデータ資産の調査、組織作りから| nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
http://www.nikkeibp.co.jp/article/tk/20111024/288327/?rt=nocnt


経営 - 特集 : ビッグデータとは何か--課題と機会、ベンダーの戦略 - ZDNet Japan
http://japan.zdnet.com/cio/sp_bigdata2011/


IBM Big data : ビッグデータとは - Japan
http://www-06.ibm.com/software/jp/data/bigdata/


ビッグデータの分析にあたって企業が最低でも行うべき5つのこと【草野輶史】 : TechWave
http://techwave.jp/archives/51701709.html