プロ野球合併問題:くそみそ1リーグ
「う〜〜〜合併 合併」
今 合併先を求めて 全力疾走している僕はプロ野球を運営する ごく一般的なオーナー
しいて違うところをあげるとすれば 選手に興味がないってとこかナ――
名前は堤義明
そんなわけで都内にあるホテルの会議室にやって来たのだ
ふと見ると 議長席に一人の老人が座っていた
ウホッ!いい男・・・
<ハッ>
そう思っているとその男は突然僕の見ている前で
議論のツメをはずしはじめたのだ・・・!
<ジジー>
「やらないか」*1
そういえば このホテルはオーナー会議があることで有名なところだった
イイ男*2に弱い僕は 誘われるままホイホイと会議について行っちゃったのだ♥
彼――
ちょっと痴呆っぽい新聞社オーナーで渡辺恒雄と名乗った
オーナー会議もやりなれているらしく 議論に入るなり僕は1リーグ制にむけられてしまった
「よかったのか ホイホイついてきて
俺は選手会にだってかまわないで議論する人間なんだぜ」
「こんなこと初めてだけどいいんです・・・*3
僕・・・渡辺さんみたいな人好きですから・・・」
「うれしいこと言ってくれるじゃないの
それじゃあとことんよろこばせてやるからな」
言葉どおり彼はすばらしい豪腕だった
僕はというと 1リーグ制実現の快感の波に身をふるわせてもだえていた
しかし その時予期せぬでき事が…
「うっ…!」<ブルブル>「で 出そう・・・(結論が)」
「ん?100年議論すりゃ十分だと言うんかい?2ヶ月で十分だな」
「ち、ちがう・・・ 実はさっきから合併がしたかったんです
オーナー会議に来たのもそのためで・・・」
「そうか・・・」
「いいこと思いついた お前3軍をつくってアマチュアと野球しろ」
「えーっ!?アマチュアとですかァ?」
「男は度胸!何でもためしてみるものさ きっといい新しいタイプのゲームだぜ」
「ほら 遠慮しないでやってみろよ」
彼はそういうと背中に背負った資本を掲げて逞しい腕で胸倉をつかんだ
プロの選手にアマチュアと試合させるなんて なんて人なんだろう・・・
しかし彼の強権を持った資本力を見ているうちに そんな変態じみたことをためしてみたい欲望が・・・
「それじゃ・・・やります・・・」「わ・・・わかりました・・・」
「ああ・・・つぎは東西戦だ・・・」
「それじゃ 決定します・・・」
「いいぞ 球場にどんどん客がはいってくるのがみえるよ(妄想)」
「しっかり反対意見を シメとかないとな」*4
「くぅっ!気持ちいい・・・!」
この初めての体験は26年前では知ることのなかった絶頂感を僕にもたらした
あまりに激しい快感に 選手会を押し切ると同時に
僕の球団はファンの怒号の海の中で あっけなく果ててしまった
「このぶんだとそうとうがまんしてたみたいだな 俺様は万万歳だぜ」
「どうしたい」
「あんまり気持ちよくて・・・こんな強引なことしたの初めてだから・・・*5」
「だろうな 俺も初めてだよ(→大嘘)」
「ところで俺の金権を見てくれ こいつをどう思う?」
「すごく・・・大きいです・・・」
「でかいのはいいからさ このままじゃおさまりがつかないんだよな」
「あっ・・・」
「こんどは 俺の番だろ?」
「ああっ!!」
「いいぞ・・・よくまとってくっついてきやがる・・・!」
「出・・・出る・・・」
「なんだァ?今決定したばかりなのにまた会議ってのか?意欲旺盛なんだな」
「ちっちがう・・・!!」
「なにィ?こんどは選手ゥ?」
「お前 魅力あるプロ野球を作ろうとエゴを超えて議論を展開したんじゃねえのか?」
「しーましェーン!!」
「しょうがねえなぁ いいよ、いいよ 俺が脅しといてやるからこのまま追い出しちまえ エゴまみれでやりまくるのもいいかもしれないしな!」
「えーっ!?」
―――と
こんなわけで 僕の初めての1リーグ制体験はクソミソな結果に終わったのでした・・・
<参考>
インスパイアされたクールなブログ
「世界がもし12人のオーナーだったら」
http://lcmx.net/blog/archives/000245.html
このニュースでまたブチ切れですよ
「話をしたい」という古田に、渡辺オーナーが「無礼な」
http://www.asahi.com/sports/update/0708/159.html
>「無礼なことを言うな。分をわきまえないといかん。たかが選手が。」よって、文中の仮名扱いはヤメにしました。
ヤマジュン様の力で少しでも昇華されんことを祈願しますw元ネタは、下記のコミックに所収の「くそみそテクニック」です。
山川純一『ウホッ!!いい男たち〜ヤマジュン・パーフェクト』ISBN:4835440676
個人的には、「男狩り」がオススメw