「心の闇」を抱えた高齢者に「命の大切さ」を「教育」しよう!!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040711-00000515-yom-soci
自分の血を引く二人の孫の首を絞め、脳障害を残すほどの致命傷を与え、「殺すつもりはなかった」という、ちよ容疑者、73歳。
園芸用のロープを前もって用意し、倉庫に孫を誘い込み、ロープで首を絞め、さらに、自分の手でもって、後、数分で死に至るまで首を締め付けた、ちよ容疑者、73歳。
まさに、戦時下を10代の思春期で過ごし、天皇陛下直々の「教育勅語」によって教育を受けられ、地方に住まい、農業を営み、家族三世代で同居し、三人の孫に囲まれるという、まさに、自民党小林よしのりが今にも描き出さんばかりの、称え奉らんばかりの「理想的」な「日本の家族」だったはずの、この老女。
「嫁を困らせたかった」「孫が自分になつかなかった」
いやはや、なんともあきれんばかり、驚くばかりの自己中心的で身勝手な動機ではありませんか。
それとも老女本人の「つもり」からすれば、孫への「愛」のおつもりでしたか?ちょっと嫁に「お灸をすえる」という程度でしたか?
いやいや、さすがは「美しい日本」を御存知の世代。われわれとは感覚が違います。是非とも、この「日本の心」は受け継いでいかねばなりません。ええ、是非とも見習わなければ。
何せ、昨日までは「怪しい若い男性」「変なおじちゃん」が町中、県中、探し回られていた訳ですから。なんとまあ御丁寧に、殺す片手間で孫に口封じまでしていたというわけです、この老女。さぞ怖かったでしょう、さぞ恐ろしかったでしょう。自分のおばあちゃんがロープを片手に首を絞めに来るのです。この二人の幼い子供の心の傷は、おそらく一生消えないでしょう。残念ながら、本当に残念ながら。せめて、身体的な後遺症が残らないことを祈るばかりです。
そして、スケープゴートにされたのは、昨今話題の「心の闇」を抱えた若い男性。
「ははは」(夜神月風に*1
この事件、まさに、地方を巻き込んだメディア化、情報化が完了したことを、端的に証明しているといえるでしょう。
何せ、居もしない怪しい変質的な若い男がそこに「現れた」わけですから。
惜しむらくは、二人とも男の子だったというところでしょうか?もし被害に合ったのが女の子であれば、それこそ嬉々として警察は「ロリペド変質者」を片っ端から誤認逮捕していたことでしょう。
そして、メディアはこう嘆く訳です。
「昔の日本はこうじゃなかった」「ゆがんだ「心の闇」を抱えた異常者」「ネット社会の生んだ闇」「地域のつながりが薄れた結果」そして、「家族のつながりが失われた結果」だと。
「クククククク・・・」(リューク風に*2
失われた家族のつながり?核家族化?都市化による人間関係の希薄化?地域のつながりの消滅?ゆがんだ教育制度?日教組教師の指導?サヨク的「戦後民主主義」?アメリカからの押し付け憲法?「愛国心」の欠如?国旗・国家への忠誠心のなさ?倫理・道徳・武士道の喪失?・・・・・・?


ははははははははははははははははははは!!!!!


笑わせてくれるじゃないか!!!
この老女の「心の闇」を解明するために、
またこの老女が「更正」するために、
そして、このような痛ましい事件が繰り返されないためにも、
是非とも、高齢者に向けて全国規模での「心の教育」が必要であることは、私があえて申すまでもないことでしょう。

*1:デスノートの主人公

*2:デスノートに登場する死神。クルル曹長風ではナイ。