猿の惑星〜遭遇〜

毛づくろいする猿と紅葉

縦長の敷地のやけに奥まった所に立てられている新居のさらに最奥部、最南端2Fに私の部屋はある。
転居したことで総敷地面積は、以前に比べて、まさに「通常の三倍」といったところになったのだが、
私の部屋は変わらず六畳一間である。
まあ、部屋を与えていただいているだけありがたいのですが、ええもうまったく申し訳ございませんホントにもうこうまでしていただいて・・・LANまで引いていただいて・・・・・・。

さて、そんな部屋にいたときのこと。
先ほど、親は私が鍬でもって誠心誠意開墾させていただいた4、5㎡あたりの前庭に植える予定の花々を買いに出かけたところで、ついでに、犬*1も猫*2も庭かそこらに出かけていないという、家の中には誰もいないという状況の中で、
突然なにやら、どこかしら家の近辺から、ドカチャッという怪しい物音がした。
昨日は昨日で、食事中に突然、二階でガタガタガタドカガチャッという物音がし、こういう時、決して見に行こうとしない父親に代わって恐る恐る二階に上がったところ、私の部屋の壁掛け時計が落下した音だったということがあったのだが(両面テープがはがれたのだ)、
その時計は、目の前に転がしており、しかもそんな音ではなかった。
なにかこう、まさに不審な人の気配を伴う、そんな音だった。
少しあわてて、手に汗握り、階下に降りて窓や鍵やを確認するが、誰もいない。
と、そのとき、トイレの中で何か物音が・・・!


ガチャ、


キュッキュッキュッ。
蛇口が半開きになっていたので閉めた。


しかし、どうにもおかしい。確かに何か変な音が、そして異様な、これまでに察したことのない気配がしたのだ。
しかし、見渡してもほかにおかしなものは感じられない。
仕方なく、二階の自室に戻り、もしかすると誰かが物干しの屋根の上にでもよじ登ってきたのではと、窓の外を見ると・・・


いた。


でかいサルが。


ニホンザルが一匹、そこにいた。部屋の窓のまん前に。
ここは、確かに山の上だ。*3
おかしくはないかもしれない。
でも、まさか自分の家の自分の部屋の窓のまん前に、ニホンザルがやってくるなんて一瞬たりとも考えないのが普通ですよそうですよ。
見ると、もう見るからに子猿とは思えない生育しきった大人の猿ではないか。
これってかなりヤバイというか大きめの町ネタニュースに近いものなのではないか?!
そこで、あわてて撮ったのがこの写真である。こういうときデジカメは便利だ。

どうやら、うちの犬もおかしな気配、臭いには気づいたようで、庭の中をうろうろ何かを探し回っている様子が上から見えた。まあ、相手は屋根の上なんで庭を探しても見当違いなのだが、嗅覚よりも視覚に頼るうちの犬にはどこにいるかわからなかったようだ。

それを上から覗いている猿。
そして、優雅に毛づくろいする猿。
なにやら、伸びをする猿。

どっからきて、どこにきて、何をしているのか、この猿は!?
と、ちょっと色気を出して正面から写真を撮ろうとしたところで、鍵の開く音を聞いて、猿は一目散に、屋根の上の方の見えない位置にまで駆け上がっていった。

まだまだ、この辺の「住民」のキャスティングは完了していないようだ。
これから先、まだ何が出てくるのか、思いやられる・・・

*1:親戚にもらったゴールデンレトリバー9歳

*2:ほとんど野良の白黒の猫4歳

*3:といっても付近は雑木林でも杉林でもなく、竹やぶなのだが。