「ポルノ脳」の恐怖
>インターネットのポルノはいわば現代の麻薬で、中毒になった人はやがて、女性嫌悪、小児性愛、勃起障害に陥ったり、豊胸手術に駆り立てられたりすると、臨床医と研究者が18日(米国時間)、米上院の委員会で証言した。
何がアホかってこの部分。
>レイデン博士によると、コカインは体外に排出できるが、ポルノ画像は永遠に記憶に残るので、ポルノ依存症はコカイン依存症よりも回復が難しいという。
「ポルノ画像は永遠に記憶に残る」
つまり、「人間は裸の画像を見たらその記憶は永遠に脳に刻み込まれる」と、本気でいっているわけか。さすが、キリスト教原理主義。
まあ、前に見た画像をもう一度見れば、見たことがあるなーとは思うかもしれないが、それを四六時中頭の中で再生し続けているなんて人間がはたしているのか。
てゆーか、同じAVを二回借りてしまったときのあの敗北感は、他の何物にも代えがたいように思うのだが。*1
ついでに、この理屈で、ポルノを全て違法だとして全面禁止したところで、全部、アングラに移行してヤクザ、マフィアの資金源になるだけだと思うのだが。
こんなトンデモ議論が、議会でなされてしまうアメリカって・・・
といいたいところだが、
日本でも、「ゲーム脳」なんていうキャッチーでわかりやすい、それでいてそれ以上にくだらない、愚かしい議論が市民権を得てしまっているので、他人事ではない。
にしても、すでに完膚なきまでに否定されたこの議論がいまだ生き残っているのは、なぜなのだろう。
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斎藤環氏に聞く ゲーム脳の恐怖
政治家どもはそんなクダラン寝言を信じる暇があったら、もっと老人好みの「地域社会」を崩壊させる「ジャスコ脳」について、もっと警鐘を鳴らすべきではないのかと。
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『ファスト風土化する日本』ISBN:4896918479
というより、もっとさらに深刻で直接的な社会的な問題として、
「パチンコ脳」についての発言・研究がもっともっと活発になされてもいいはずなのに、それがないのは、なぜだろう、なぜかしら。
社会問題に「民族」の境界はない、
ハズなのに。
*1:ウフフ…青い思い出だなぁ