一人称について

下から書いているときは「僕」
上から書いているときは「私」
転がりながら書いているときは「俺」


こんなところだろうか。


内から湧き上がる感情をベースにした記述では「僕」
理性と分析を主体とした記述では「私」
沸騰してつきぬけたテンションの記述では「俺」


こういうことになる。


そのどれもが、この私umetenの主体を表す表現である。


よくよく考えてみれば、友達と話しているときでさえも、私は一人称を固定化していないように思える。
さすがに口語において「私」はあまりないが、「僕」と「俺」の混在はたびたびあることのように感じる。
おそらくそれは、その両方がともに感情をベースにした思考ないし記述に付随しており、それゆえにそれが発話されたときにほぼ同列に処理され、並列的に混在することになるのだろう。

だが、はたでそれを聞く側にすれば、何か一貫しない言葉遣いから、
それを「情緒不安定な人間だ」という判断に結びつけることもあるのかもしれない。