【自画】本に染み付いたタバコのにおいをとる方法【自賛】

や・や・や・いやいや完璧だ!科学の勝利だ!!
事の発端は先日買った古本が、ちょっと「日に焼けていた」ことだった。
古本愛好家として、内容に差し支えのない破損であれば気にしない、そのポリシーに基づいて買ったのが、『藤子・F・不二雄〈異色短編集〉3 箱舟はいっぱい』箱船はいっぱい: 藤子・F・不二雄[異色短編集]  3 (3) (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)だった。
内容は、まさに折り紙付きの申し分のないものだった。
が、呼んでいる内に、なにか妙な気分に。その原因が「臭い」だった。
すえた様な、かびた様な、こげた様な、それがない交ぜになったような不快な臭いが、どこからか流れてきている。
はじめは、ぞんざいに着ている服の臭いかとも思ったが、どうも違う。
そこでハッとした。
「この本が茶色いのは、日焼けじゃない、タバコの染みだ!!」
一瞬、愕然とした。
これはどうにもならないタイプの臭いじゃないかと。
消臭剤はあまた世にあれども、紙に染み付いたイヤな臭いをとる製品にはトンとお目にかかったことがない。
金輪際見たことも聞いたこともない。
大体、炭にせよなんにせよ、脱臭剤というのは、一朝一夕に臭いを消し去るといったものではない。むしろ、それらは防臭に主眼が置かれた予備的なものだともいえる。
では、消臭剤はどうなのか。
何かあったらまず「ファブれ!」と巷で言われるまでに浸透した、噴霧型の消臭剤であるが、
いわずもがなであるが、
本に対してそれを吹きかけるなど論外中の論外である。
たとえコマンドで選択しても、こんな表示が出るくらいに。

 それをかけるなんてとんでもない!

タバコのにおいと引き換えに本の内容を失うなどまさに本末転倒。


だが、これは正直何とかしたい、はっきりいってイヤ過ぎる。
タバコふぜいのおかげで藤子・F・不二雄作品が嫌いになってしまう。そんな馬鹿な話はない。


そして、そこでこそネット上の口コミ知識が役に立つ……はずだった。
が、同じ悩みを持つ人は多けれども、目にする策はあまりに具体性の乏しいものばかり。それどころか、ことこの問題に関してはおどろくほど消極的な意見しか見当たらないのだ。
曰く、日陰で干してもとれない、あきらめろ、云々。


だが、その中に、一筋のヒントとなるアイデアがあった。
ひとつは、「トイレットペーパーでくるんで一日から一週間放置する」というもの。そして、もうひとつは、「番茶などを炒ってその香りで本をいぶす」というものだ。


ここに、発想の転換が生まれた。
「臭いを発散させる」のではなく、「新たな臭いをさらに染み付かせる」


これこそが、あのタバコという強烈な悪臭に打ち勝つための策なのだ。*1

*1:ちょっと思うところあって、以下略