後悔する余地、そんなものはない。

本当に足りないものは、
もう物理的に回収することの不可能なもので、
それは過去においてしか回収の契機のなかったもので、
しかしてその契機すらなかったもので、
すなわちこの身に足りないものとは、
生得的に欠如していたわけで、
先天的に足りていなかったというわけで、
ゆえにこの身に足りていないものを、
導く過去の契機を得ることも、
過去の契機に回収することも、
物理的に回収するべきだった可能性も、
そもそもがなかったというわけだ。