【きのこ】コペルニクス的転回【たけのこ】

私は子供のころ、もうこれ以上はないというくらい「きのこ」派であった。
「たけのこ」を選ぶ人間がいるなどということは、どうかんがえてもありえないと、かたくなな思いをロビンマスクのよろいくらいの硬さで抱いていた。
「きのこ」のすばらしさに比べてあの「たけのこ」のどうしようもなさといったら!
子供のころの私は、出会うたびに必ずといっていいほど「きのこ」に賛美のまなざしを浴びせ、そして目の端でするどく「たけのこ」に向かって侮蔑のまなざしを向け、自らの判断の正しさと「きのこ」のすばらしさをただひたすらに噛みしめていた。


だが、いつのころからだろうか?
かつての硬度6な思いとは打って変わり、私は今や完全に「たけのこ」派になっている。
いったい何が私を転向させてしまったのだろうか?


かつては忌々しいまでの思いを抱いていたあの口当たりのスカスカ感が、今ではチョコと合いまった程よいしっとり感として称えられているではないか!
たいして、軽妙な爽快感をもたらしてくれていたはずの香ばしさが、まるでサンシャインの生み出した乾いた砂のようにも思える。


嗚呼、いったい何があったというのだ!!


どうか教えて!


教えておじいさん!!


教えてアルムの森の木!!


教えて「きのこの山」!!


教えて「たけのこの里」よ!!!






PS
「つくしの〜」なんとかという商品もあったような気がしているのですが誰か知りませんか?