【日経スクープ】昭和天皇、A級戦犯靖国合祀に不快感・元宮内庁長官が発言メモ

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昭和天皇が1988年、靖国神社A級戦犯合祀(ごうし)に強い不快感を示し、「だから私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」と、当時の宮内庁長官富田朝彦氏(故人)に語っていたことが19日、日本経済新聞が入手した富田氏のメモで分かった。昭和天皇は1978年のA級戦犯合祀以降、参拝しなかったが、理由は明らかにしていなかった。昭和天皇の闘病生活などに関する記述もあり、史料としての歴史的価値も高い。(詳細を20日付の日本経済新聞朝刊に) (07:00)


この報道が、朝日や毎日から出なかったということが、さらにこのニュースの意味を大くしているのではないだろうか。


さらにいえば、右翼思想の主軸である靖国A級戦犯合祀=東京裁判否定史観が、右翼思想の根幹でありかつ戦争の主体であった昭和天皇その人の意思として否定されたという点は、この国にはびこる老害が奉る「日本的なるもの」の形を一変させる可能性までをも持つものである。


そして、この発言を「なかったこと」にするという日本的な反応が示されたなら――。




その時には、この国に「天皇抜きのナショナリズムが成立していた」という事実が逆説的に露わになるというわけである。






あらゆる理性と論理を排除した、白痴のナショナリズムが。






己の抱える「感情的正義感」にのみ基づいた矮小で偏狭な自慰行為として。