内田樹は「学力が低下して何が悪いか!」というべき

一億総学力低下時代 (内田樹の研究室)
子どもたちの学力低下について「誰の責任だ」と凄んでみせる資格のある人間は日本には一人もいない。
私たちはこの点については全員同罪である。
それゆえ、まず自分自身がそれと知らずにどのように「子どもたちの学力低下」に加担しているのか、その自己点検から始める他ないだろうと思う。
「根本的な議論」はそこからしか始まらない。


基本的な批判精神や批判能力を根本から失わしめた「国家人」教育の時代にいやおうなく突入するんですから、その決定的な「知力低下」に至るためのソフトランディングを準備してきた「学力低下」の功績をもっと褒め称えるべき。
「根本的な議論」はそこからしか始まらない。