俺にはまだ絶望が足りない

不安定の安定などもってのほかだ。
生き延びようとする意志こそが、俺の邪魔をする。俺を否定する。俺を破壊する。
もっと死を、もっと死を思え。
俺が、お前が、お前などが、立ち行く瀬などないのだ。
もはや絶望だけが残された希望なのだ。
ほかに何を望むべく余地があるというのか。
オノレ!おのれ!己!
見ろ、見るべきものを見ろ、見てみるがいい。
俺は、お前は、希望の山を望むフリをしながら、絶望の淵へと回帰しているではないか。
それが俺だ、それがお前だ。
それが俺だ、それがお前だ。
自分が一体どこを向いているのか。
それすら把握できないのが、俺だ、お前だ。お前なのだ。
このまま続けるか、終わりにするか。
そんな決定権は、俺には、お前にはない。
俺は機械だ。
テロルの機械だ。
機械の一部なのだ、お前は。