殺人事件と刃物産地

ニュースによると、犯人はわざわざ福井県のホームセンター(?)で刃物を購入していたらしい。
(補:追加報道によると、マニアの中では有名な輸入ナイフショップだったそうです)
記憶によれば、福井県の越前打刃物というのは農作業用品や料理用包丁が中心で、およそナイフのイメージはない。
ナイフであれば、そこは岐阜県関市じゃないのかと思う。「刃物まつり」はナイフマニアの祭典として有名だ。いわゆる、マイナーメジャー
静岡からなら岐阜の方がはるかに近いが、通り過ぎた理由は、まあたいした理由もないのだろう。
だが、それはさておき、すでに実用品ではなく工芸品としての位置にある手打ち刃物の製作所にとって、今回の事件はまさに首を絞められるようなダメージを受けるだろう。
そもそも、日常生活を送る上において、ナイフ・小刀というのはあまりに不必要な存在だ。
家族経営の零細企業が大半を占める業種にとって、風評による売り上げの低下はまさに死活問題になるだろう。
それが特に販売規制という形にもなれば、仕事を辞める所も出てくるかもしれない。



この事件について、今のところあまり考えられていないであろう、影響について考えてみた。*1


サバイバルナイフの規制強化検討 「本当に忌まわしい凶行」と官房長官 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080609/crm0806091156014-n1.htm

*1:変な所で、昔レポートで調べた知識が活用されたな