自閉症が「MMRワクチンが原因」だと主張されるのは「治らなければならない」から
忘却からの帰還: 「自閉症とMMRワクチンの関連を示す」論文をめぐって
http://transact.seesaa.net/article/113966040.html
忘却からの帰還: 「フェイクな、自閉症とMMRワクチン」の報道がかけめぐる
http://transact.seesaa.net/article/114050906.html
忘却からの帰還: 「ワクチンが自閉症の原因」という訴えを退ける米国法廷
http://transact.seesaa.net/article/114203129.html
親が四六時中突きつけられる、後天的要因説への差別偏見と先天的要因説への自責・絶望感という二つの強迫感から逃れたい、という、極めて切実な欲求がそこにある。
そこに、「障害を克服する障害者が良い障害者、障害者を受け入れる障害者は悪い障害者」、という世間の掟が加わることによって、「MMRワクチン」という悪魔が投影される。
「MMRワクチン」さえなければ、「MMRワクチン」さえなんとかすれば、我々だって「人間」の仲間入りを「させてもらえる」はずだ!!!と。
その悪魔信仰を笑うことは簡単だ。見下すことも簡単だ。
相手は、そもそも「人間以下の障害者の親」なのだから。
そして、笑い飛ばしてしまえばこんな問題なんてものはキレイさっぱりなくなるのだ。
「人間」の頭の中から。キレイさっぱり。
障害者という存在ごと。