外国人排斥を許さない6・13緊急行動に参加してきました

外国人排斥を許さない6・13緊急行動
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ブログ旗旗 » いよいよ本日!蕨市の少女追い出しデモを忘れてはいけない - 旗旗
http://bund.jp/md/wordpress/?p=2122


◆プロローグ
まず今日のデモが見えざる所で思わぬ敵と戦うところから始まったことを告白しなければなりません。


そう、戦いは勇気を振り絞って朝おきる所から始まったのです。
気がついた時点ですでに10時。過ぎ去りし起床時間!!
11時スタートだとあれほど確認していたのにすでに10時。この意味がおわかりか。
普段の自分なら、もうここで寝ている!



諦めたら二度寝が最高だよ!



だがしかしここから起きて着替えてパン食べて自転車こいでデモに参加した今日の自分をぜひほめたい。
曇り空で雨が降りそうで天気予報が午後から雨だという新聞紙面の情報戦に攪乱されて二度寝しなかった自分をぜひほめたい。



接触
11時に三条鴨川河川敷に集合。
にも関わらず、その時間にやっとこさ現地付近に自転車で到着。それから不法じゃない駐輪場所をさがすありさま。
そして集合地点の横を通過する耳に聞こえてくるなんかもう始まってっぽい雰囲気。
もう、あたりにいる見る人見る人がデモ参加者に見える。いやまてそれは錯覚だ。(実際そうでした)
なんとか自転車を止めて、徒歩で現地へ。
そして三条大橋の上から河川敷を見ると……「あれ?これめっちゃ人いるんじゃね?」
この時点でざっと数えただけで120〜130人はいました。
ネットでの告知しか知らなかった人間としては、もっと少ないもんだと。まさか団旗を抱えた人たちがこんなに参加するもんだとは夢にも思っていませんでした。



第一印象:うわー左翼の横の連帯ってすげー。



到着した時には、すでにデモの趣旨説明と参加者への注意呼びかけがはじまっていました。
そして出発前の各代表からのアピールで、実にさまざまの地域からさまざまの組合、団体、支援者が参加していることがわかりました。
京都、大阪、そして東京からも。
多分、「在特会」の外国人差別主義者たちと一番違った点はここだったと思います。



この「外国人排斥を許さない6・13緊急行動」が、他人を支援する人たちの集まりだったという点です。



血のつながりも何もない他人を支援する人たちの集まりだったという点です。



この意味がわからない時点で、「在特会」なる集団に参加した者は文字通り「残念」だと言える。
そして「もし万が一、連中が挑発してくるようなことがあれば、私は日々の労働で鍛えた肉体言語で答えるつもりだ!!」と言いきった人を見て、ああこの人は本気で怒っているのだ、本気で「在特会」と戦うつもりなのだ、とumetenは思ったのだった。(ここ富野風文体)


だが、出発前のデモでの「かけ声練習」が始まったその時!



シュプレヒコール!!シュプレヒコール!!(二回言うのが大事らしい)我々はー排外主義デモを許さないぞー!!我々はー(以下ryバリエーション繰り返し」



第二印象:「様式美」!!これなんて「様式美」!!



オブラートに包んではいますが正直、ここまでのいわゆる左翼的な運動に参加したことがなかった身にとっては、引くにあまりある衝撃でした。


実際ちょっと離れて座ってました。




まあ、デモ終わって帰ってきたらなじんでたんですけど。




そうこうして11時半。さあデモに出発するぞって、ふらふらしていたあたりでようやくこないだのくびくびオフで見知った顔に見つけてもらって合流できて嬉し涙を流し、以後、知らん人ばっかりで心細い(というか怖い)のでずっとその人達と一緒にいました。
この時点で参加者は150人に増加。
手作り感と手書き感にあふれる横断幕や、手弁当感あふれるダンボールのプラカード(しかも棒が付いてない)の一方で、ちゃんと先導の拡声器付きのバンまで準備されているという。
……だが私は見てしまった。



第三印象:ヘタリアじゃねーか!その横断幕のイラスト!!



えーよりによってそれでいいのでしょうかいや確かに外国人同志が仲良くしてるっていう風にもとれなくもないしインターナショナルだし外国人キャラクターなわけだしうんあれおかし…くないのかなとくにべつにいいのかな?いいのね?いいわね?いくわよ!などとさまざまな思いが胸を駆けめぐるだけに収まらず声に出してこれはちょっとどうなんですかねとお話ししながらまあいいのかなというなし崩し的な納得を自ら獲得することで解決を図ったのでした。これが「悟リ」ですねわかります。


デモがスタート。祇園祭以外で河原町の車道を歩いたのは初めてかもしれません。やっぱひろくていいなこれ。
沿道の非参加者とのあちら側:こちら側感をひしひしと感じながら進みます。
なんか変に目立って恥ずかしいなあという気持ちも、そのうち何となく忘れました。
コースは三条河原町から四条河原町折り返しで、一時間。
この間に参加者はどんどん増えて、最終的には300人ほどにもなっていました。


で、その間何をしていたかというと、紋切り型のかけ声だけじゃ面白くない、ということで、自前トランジスタメガホンもってた人がいたのでそれをお借りしていろいろ言いたい放題してみたりしてました。
そのシュプレヒコールの和を乱す言いたい放題ゲリラコールの数々をご紹介します。(順不同うろ覚え)



ゼノフォビアきもーい」「日の丸粉砕ー」「新風は恥を知れー」「チャンネル桜は腹を切れー」
セブンイレブンフランチャイズいじめをやめろー」「マクドナルドはペプシを売れー」
小泉チルドレンは全員落選しろー」「関係ないと思ってる人もそのうちクビになるぞー」
河原町通に路面書店を復活しろー」「消費税反対ー」
「京大は団交に応じろー」「京大は受験者を全員合格させろー」「大学は学費を無料にしろー」



とはいうものの、このとき「新風は恥を知れー」と言った時点ではまさか本当に新風が出てくるとは思ってなかったのです。
ただの頭の残念なおめでたい集団かと思ってたら本当に下巣野郎どもの集団だったことが今日わかった次第です。
一時間かけて、無事にデモは終了。心配されていた右翼集団からの襲撃はありませんでした。
そして、デモ終了時のアピールタイム。
デモ中に見かけたビール瓶もってうろついてた人をただの酔っぱらいかと思ってたら、マイクもってしゃべり出して「こないだまでパレスチナに行ってきました。今度現地報告会を西成でやります」というガチで戦闘力の高い人だったりしてビックリしたりしました。


そしてお昼休憩を挟んで、2時半から行われるという「在特会」の活動へのカウンターのために、デモ隊はそれぞれ待ち受け
ポイントに移動しました。




◆発動編
ここがメイン待ち受け箇所だということで、四条河原町交差点に移動しました。
そこでは「在特会」がくる前からビラを配り、これがなんのためのキャンペーンなのかをアピールしておくという活動が行われました。
そしてビラを配り尽くした頃に、ようやく向こうの姿が遠くに見えました。
待ってるとなかなか来ないので、せっかくなのでふらふらと近づいて見に行くと……「え?マジでこんなにいるの?」



第四印象:日本オワタ\(^o^)/



前回の件では50人くらいだったと聞いていたのですが、どうみても100人は「残念」な人たちがいます。
しかも、こちらの手作り感あふれる貧相な幕やカードにくらべて、ガッツリ金かけた感あふれる巨大な横断幕に、サンドイッ
チスタイルのプラカード、そして大きな日の丸の数々。
そこに書かれた内容はもうひどいもので、いちいち読もうという気にもならない恥ずかしいヘイトスピーチと罵詈雑言が並べられたものなのですが、それを文字通り臆面もなく身につけて、いやむしろ堂々と胸を張って歩いている人たちを見て、比喩表現ではなく実際に背筋に悪寒が走りました。
蝶ネクタイにサスペンダーという格好の人が先頭だったのですが、あれは右翼芸人かなんかなんでしょうか。
その他は、腹の出た中年太りのチンピラ風の人が大勢いました。
そして、そのしんがりには堂々と党の名前を掲げた「維新政党新風」の選挙カーがいたのです。
なんで自分が新風をもうちょっとでもマシなただアホなだけの集団だと錯覚していたのかわかりません。
多分、幸福実現党と間違えたんだと思います。


ただ意外なことに、当然出てくるだろうなと思っていた旭日旗朝日新聞のマークみたいなの*1)は見あたりませんでした。
そして、一見、普通そうな人が多いなという印象もうけました。逆にそれが一番怖かったのですが。
本当に普通の人たちが自分の考えでこんなどう考えても擁護しようのない差別主義活動に参加しているなんて、しかもこんな人数が参加しているなんて想像するだけで、終末感があふれすぎです。
「あの」コイズミ時代ですらこんな大規模な活動は表だってなかったものが、なぜ今こんなにも堂々と行われているのか。


ですが、それもあとで理由がわかりました。
なんと、彼らはわざわざ「普通の人々」に見えるような服装をしろ、とドレスコードを指定していたのです。
*2
裏を返せば、本来そのような人たちがほとんどだということなのですが、それよりも笑ってしまったのは「あのニコニコ動画で有名な……」というフレーズでした。
それそんなに誇らしげに言うような台詞じゃない。


さて、イデ発動もとい、いざ接触の時がやってきました。
ただここは日本なので、海外ニュースで見るような正反対の主張の団体が真正面からそれこそ文字通り肉体言語で語り合うなんて事にはなりませんでした。
なぜなら、日本のデモは完全に警察の管理下にあるからです。
こちらが彼らへのカウンターアピールをしようかとするその前に、警察はこちらの横断幕を大型車両で覆い隠し向こうから見えないように配置しました。
「警察は右翼の味方」だというのは本当でした。
ただ、沿道の人にもいったいここで何が起きているのか、外国人差別主義とそれへの反対運動が行われているということは、沿道の反応から伝わっていたように思います。


そして、「在特会」が横断する途中、どちらの誰がやったのか見えませんでしたが大きな爆竹が鳴らされました。*3
しかし、明らかに火気と火薬が使用され、多数の警察がいたにも関わらず、「誰も逮捕されませんでした」。
ということは、「在特会」側の人間が爆竹を鳴らしたと考えていいでしょう。
「警察は右翼の味方」だというのは本当でした。
行進者側から、沿道の人間に向かって爆竹を鳴らして威嚇する。



蝶ネクタイや白シャツでごまかそうとしてごまかしきれない差別主義者の本性がにじみ出たといってもいい出来事でした。



その抗議活動の終わり頃には、なんと美少女小学生しかも2〜3人が自ら近づいてきてこちらのキャンペーンへの応援の言葉をかけてくれたりもしました。「これを知ったらid:y_arimがさぞうらやましがるに違いない……」とか思った気もましたが、僕は遠くからその光景をちらっと眺めただけで実際にコンタクトしていたのは僕じゃないイケメン左翼の人だったのでまったく関係ありませんでした。



第五印象:※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




チクショー!!!!!!!!!!「在特会」の奴ら絶対許せねえ!!!!!!!!!!!!!!






こうして「在特会」とかいうアホで間抜けでとてつもなく最低最悪最醜で下劣で下品で下巣で日本のWebよりも残念な連中との直接対決は終わりました。
失礼、つい怒りで言葉が過激になってしまいました。



そのあとは、再び集合地点に戻り、後片付けをしたあと、解散、ということになりました。
まあ、残って飲み会を開いてた人もいたそうですが、僕が知っているのはそこまでです。
あとで聞いたところによると、もうちょっとはてなーも何人かいたそうです。
なこといわれても、世界カメラが実用化されないとわかりませんわそんなもん。



以上で、ローブロウな残念な話はおしまいです。
ただ、そのあとまた別のハイブロウな残念な話にでくわしたのですが、それはまた次に。




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4 フランスのテロリズム研究書
5 本格的な入門書

*1:皮肉な説明

*2:http://www.zaitokukai.com/modules/news/article.php?storyid=232

*3:コメント欄で、id:j27さんから「私は見た。あれは「緊急行動」側から「在特会」側に向けたものだった」という証言がありました。いずれにしろ確証がありませんので以下斜線とします