『天』16巻

『天』16巻をたまたま見かけたのでざっと立ち読みした。
アカギ自殺編三部作の一冊目。
感想はと言うと、思っていたほどではなかった。ありていに言えば、つまらない内容だった。
チンピラの「説教芸」とチンピラ同士の「傷のナメ合い」がチンピラ好みの「最強」のキャラクターを介して行われているだけ。


文字通りこれは自殺の美化だろう。いや、「美学」化といった方がより適切か。
(豊かな)「選択肢」の一つとして描かれるそれは、こらえようもなく「男のロマン」的な腐敗臭を漂わせている。
チンピラにかかれば自殺すら「男気」に回収されるのか。
まあ、年下の他人を自爆攻撃に追いやって殺したあとで「英霊」扱いして自分のズリネタにするクソどもがウヨウヨいることを考えれば当然か。


読まない方がよかった。


最終的にアカギが死ぬ以外のこのあとの内容は知らない。