切り捨てワード「非国民」

荻上 ただ、実は日本には非常に便利な、かつ危険な言葉がありますね。「非国民」という、国民としての権利をリストラするような言葉、国民の範囲を恣意的に切断する操作です。「貧困なやつは甘えた非国民で、ケアしなくていい」ということにして、社会問題のプライオリティを下げるための「物語」。難題を不可視化できる合理化作業。こうした除外の言葉は、今のように逃げ場がない状況では非常に機能してしまう。そういった点も含め、一刻も早く「再生」の一歩を踏み出す必要があるとも思うんですよ。


07 経済成長すれば、財政も年金も心配なくなるの?:日経ビジネスオンライン
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