PTSDによる不眠でなやみながらオーバードーズする人に自殺した知り合いがいると自殺する(補)


フラッシュバックなどのPTSDにさいなまれ

疫学批評:PTSDで、自殺完遂のリスク10倍。
http://blog.livedoor.jp/ytsubono/archives/51775954.html
 デンマークで1994−2006年に15−90歳で自殺した全員9,612人と、自殺をせず性別や年齢などを合わせた比較群199,306人の過去の病歴を比較したところ、PTSD(心的外傷後ストレス症候群)の患者では自殺完遂のリスクが9.8倍と高かった。論文はAmerican Journal of Epidemiology2010年3月15日号に掲載された。


不眠や入眠障害、眠りが浅いなどに悩まされ

睡眠障害の自殺危険28倍、飲酒3倍…厚労省調査 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100316-OYT1T01070.htm
 睡眠障害や飲酒行動に問題がある人は、自殺する危険性が通常よりそれぞれ28倍、3倍も高いことが、厚生労働省研究班(研究代表者=加我牧子・国立精神・神経センター精神保健研究所長)の調査で明らかになった。
 研究班は2007年12月〜09年12月、自殺した76人(15〜78歳)の生前の様子について、遺族から聞き取り調査を実施(複数回答)。うち49人について、一般人145人と比較検討した。
 その結果、睡眠障害などのほか、うつ病などの気分障害は通常より6倍、死に関する発言をした人は同4倍、不注意や無謀な行為のあった人は同35倍も自殺の危険性が高かった。
 国内での年間自殺者は、1998年以来12年連続で3万人を超えている。研究班でデータ分析にあたった松本俊彦・同研究所室長は「自殺のサインを見逃さないよう国民への啓発活動が必要。かかりつけ医や精神科医の診断能力の向上も求められる」と指摘している。


もともと効き目の薄い薬をどんどん多用するようになり

自殺:半数が処方薬乱用 指示従わず - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100317k0000m040083000c.html
 国立精神・神経センターの加我牧子医師らの研究グループが行った自殺実態調査で、生前に精神科などを受診していた自殺者の半数が医師から処方された向精神薬を過量摂取していたことが分かった。グループの松本俊彦医師は「自殺予防のためには処方薬の乱用を防ぐことが急務。精神科医師の質の向上も必要」と指摘している。
 調査対象は08年1月〜09年12月の自殺者のうち遺族が調査に応じた76例。死亡前1年間に精神科か心療内科の受診歴があった人は半数の38人だった。うち若年者(39歳以下)が25人(65.8%)を占めた。死亡時に向精神薬を医師の指示より多く服用した人が19人いた。過量摂取者が服用していた薬(複数回答)は▽睡眠薬15人▽抗うつ薬8人▽抗精神病薬7人▽安定剤6人。
 埼玉県立精神医療センターの成瀬暢也副病院長は「向精神薬は癖になりやすく、乱用すると量が増える。追加処方には応じない、薬を家族に管理してもらうなど、医師側の対応が必須だ」と話している。


過去に友人、知人が自殺していたりすると

asahi.com朝日新聞社):自殺者の7割、身近な人の自殺・未遂を経験 厚労省調査 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0317/TKY201003170126.html
 自殺した人では身近に自殺を図った人がいたり、幼い時に両親から暴力を受けたりした割合が高い傾向にあることが16日、厚生労働省の研究班の調査結果でわかった。自殺者の遺族らから聞き取り調査し、分析した。研究班は、遺族らの相談支援体制の充実や幼少期の被害体験への対策の大切さを指摘している。

 調査は、国立精神・神経センター精神保健研究所などが中心となり、2007年度から3年間実施された。76人の自殺者のケースを分析。このうち成人の49人のケースでは性別や年齢層などが一致する一般の人を別に選び、自殺者との違いを比較した。

 それによると、自殺者の71.1%は家族や友人ら身近な人が、未遂も含めて自殺を図っており、一般の人(21.1%)の3倍以上だった。また、自殺者の18.6%(一般は4.7%)が幼い時に両親から暴力を受けたり、無視されたりしていたという。

 自殺者の直前の状況を見ると、身だしなみを気にしなくなったり、死について口にしたりする割合が高くなっており、こうした兆候に事前に気づくことの大切さも示されている。


そのうち自殺します


ライフスタイル / つらい記憶を書き換える、PTSDの新たな治療法 / The Wall Street Journal, Japan Online Edition - WSJ.com
http://jp.wsj.com/Life-Style/node_42265
 記憶を永遠に書き換えることは可能だろうか。それが可能だと考える科学者たちによって現在、記憶を置き換えるための新たな手法が研究されている。その手法が実用化されれば、恐怖感や外傷後ストレス障害(PTSD)、その他の不安症状を治療することができるかもしれない。
 帰還兵や自動車事故の生存者、レイプ被害者などを対象に、一般的な血圧降下剤を使用して、悪い記憶を良い記憶に置き換える研究や、例えば幼少期に犬にかまれた記憶など、不安増殖因子となって人に恐怖感を抱かせるような記憶を、行動セラピーによって修正する研究などが現在行われている。


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