ちょっと青森に行ってきた〜メメント青森編〜
理由は特にない。
脈絡もきっかけもついでに巡り会いもない。
ただ、「まだ一回も行ったことないな」というそれだけの思いつきで発作的に。
何気に『行くまで』が「吐きそう」になるほど辛かったりした。
旅費の工面は何とかなったものの、日程がすべてフリープランの個人旅行だったため、
一から十まで全部自分で考えないといけないというのは、
よく考えてみたら、それも今までロクにやったことがなかったので、
「死にそう」なくらい必死で考えに考えた。
あーそーさ1人で行ってきましたよ。
ホント、みちのく一人旅。
2週間くらい前から、お天気の長期予報とにらめっこをし、
好天ならぬ、荒天になることが確定してからは、
それこそ必死の覚悟をして、雨具をなんやかんや全部用意してカバンの中身を入れ替え、
防水シューズまで買い込んで、さらにそれに防水スプレーをかけて万全を期しましたよ。*1
主な目的地は二つ。
一つ目は、十和田市現代美術館。
二つ目は、十和田湖と奥入瀬渓流。
始めて知りました。
青森って恐ろしく不便!!!
もうね、県内各地をバス移動で2時間、3時間とかザラ。
「恐山に行かれるんでしたら青森から電車を乗り継いで片道5時間くらいかかりますね。」
とか、サラッと言われる。
うん、無理。*2
青森・・・・・・恐ろしい地!!!
雷電に聞いたことがある有名な観光地が、
もう、これでもかというくらい県内各所に「散らばっている」。
まとめてくるっと回れるか、そんなもん!!!
いやあ、改めて京都ってコンパクト観光シティなんですねえ、と思いました。
一日あったら、何ヶ所回れるよ京都ェ。
という訳で、絞りに絞り込んでメインスポットを先の2カ所にしました。
それでもこれ、だいぶ離れてるし。
十和田市現代美術館も十和田湖も、同じ「十和田」ってついてるから・・・・・・
・・・・・・とか思ってたら、長距離バスで1時間半くらい離れてるし!!!
すみません。京都でひきこもってると、よそ様の地理感覚がわからなくてすみません。
「圧迫面接」みたいな上から目線の、
「さっさと決めて、さっさと買って、さっさと帰りやがれ」みたいな対応しやがって、
二度と利用してやらねえ。
アホな客の質問にも懇切丁寧に答えてくれる。そこにしびれるあこがれるっ!!!
よい子のみんなには、*4
ちょっと高く付くような気がしてもJTBを利用することをおすすめするぞ!!!
結論から言うと、どっちを選んでも費用は「どっこいどっこい」ですからー。
気分よく話を進めたい向きにはJTBを。
ここはまさに世紀末感を味わいたい向きにはHISを。
どーぞ、ご期待ください!【つづく】
ちょっと青森に行ってきた〜3泊4日準備編〜
一番しんどかったのが、コレよコレ。
個人旅行?
なに!?それはまちがいよ!!
旅行は紛れ込んでツアーで行きなさあい。
それが旅行を捗らせる早道じゃからねえ!!
と心底思いました。
「休み」を取るタイミングを計ることもさることながら、
不安と心配と恐怖感で、吐き気がいっぱいになったのが、
「空白のスケジュールを一から全部組む」という作業。
これだけでもうホント馬鹿なの死ぬなの、といった感じの泥沼のような不安な日々ががが。
出発までの2ヶ月間ドンだけしんどかったか、皆様にはおわかりになりますまい。
まず、今回はハナから空路=飛行機を使っての移動を大前提としていたため、
出発時の空港、到着先の空港、それぞれがまずどういうフロア構造をしていて、
どこにバスが着くか、どこからバスに乗るのか。
でもって、どこからどうやって、飛行機に乗るのか、
何が持ち込み可能な物品で、何がアウトで何がセーフなのか、
そして、どこまでの大きさの荷物で何個までなら機内持ち込みが可能なのか。
という「ド」の付く基本からまずおさらい。*5
わかったこと。
・・・・・・最近の飛行機は、新幹線みたいなチケットってないんですね。
A4のコピー用紙に必要な情報が印刷されたものが郵送されてきて、
その紙切れの片隅に、QRコードが印刷されてて、それを機械に読み取らせるんですね。
って、一体、いつからこうなったぁっ!!!
まあ、一枚ずつに磁気をコーティングして発券するよりも、
簡単かつ低コストなのはわかりますけどね・・・・・・。
自称「引きこもりのプロ」に、いきなりこんなモノ渡されてもインド人よりビックリだよ!
封筒開けた時に、紙以外何も入ってなくて一瞬どころかかなり焦ったわ!!!
ここまではまあいいんですよ、往復の飛行機とこっち側のバスを抑えたということで。
これからが本当の地獄だ・・・・・・。
JRバス東北に、文字通り「毎日お世話になる」ことが確定してからというものの、
毎日がバスの時刻表と料金表とにらめっこですよ。
最短での乗り継ぎを考えても、間で1時間もの待ち時間が発生するとかザラ。
あまつさえ、そのバスを逃したら、もう他に移動する手段がなくなるという恐怖。
どうしてこうなった・・・・・・
「平穏無事」なひきこもり生活をしていればいいものを・・・・・・
そして、結果、できあがったのが、、、
4時起きの始発電車スタートにはじまり、毎日6時起き、7:30移動開始。
さらに、交通費の出費が毎日、5千円〜7千円のアベレージを維持。
そして、最後までゆっくりする暇もなく、昼過ぎの便で帰路*6という、まさに強行軍スケジュール!!!
もうこの時点でかなりイヤになっていました正直な話。
そんなこんなでスケジュールが固まったところで、
やおらいろんな旅行ガイドサイト(?)=持ち物チェックリストを、調べに調べ始める。
「荷物は最小限に」だの、「下着は旅先で捨てる」だの、「着替えは不要」だの、
「クレジットカードと免許証・保険証は万が一のため別の財布に」だの、
必要最低限な知識をインストールするところからまずスタートという、ポンコツっぷり。
普段やらないことをするからこうなるっ・・・・・・。
平行してグーグルマップとストリートビューを使って、現地の状況を画像でもって把握。
いやほら、実際のバス停がどんなモンか知っとかないとこわいじゃないですかーやだー。
で、それらの印刷に次ぐ印刷で紙とインクがどんどん減っていくという。
え?そんなの現地でネット検索すればいいじゃない、ですって?
ガラケーしか持ってねえ!!!
以下、持ち物リスト。
◆基本装備(元々持ってたモノ)
<サイフとお金>
バスやタクシーでの移動を多めに設定したスケジュールだったため、
「大量の小銭」そして「札は全部千円札」かつ「緊急事態発生時用に万札」を用意。 *7
あと、クレジットカード。
<カバン>
コレは正直、旅行には向いてないなと思いました。
入るようで入らないようで押し込んだら何とか入るといった程度。
容量は25Lあるけれども、やたら仕切りが多く、通勤通学用といった向き。
背中のクッションも硬めで、詰め込みたい時に詰め込めないという。
<ボディバッグ>
防水スプレーをかけるを忘れていたのですが、この容量とこのサイズ感は絶妙でした。
万能無敵最強。多少、無理矢理に詰め込んでもやわらかいので入ってしまうという。
<デジカメ*8>
防水性能ゼロのくせに、雨の中ガンガン使うハメになったかわいそうな子。
アマゾンレビューで、未だに高評価なところが、ちょっとうれしい。
でも、もはや今時のスマホのカメラ機能の方が上のような気がするんですががが。
<携帯電話>
連続待ち受け時間、2週間。やっぱガラケー最強や!!!
<のどスプレー>
痛み止めというよりも、バスでの長距離移動中にのどが渇いた時に、
ちょっと「のどを潤す」ために使いました。
ペットボトルをガンガン飲んで、トイレに駆け込むなんてまっぴらです。
<鼻スプレー>
年がら年中、鼻炎持ちなので必須。もはや中毒の域。
◆追加装備(慌てて用意したモノ)
<SDHCカード 32GB Class10>
ホントは上海問屋オリジナルのを買いました。
なんの問題もなく使えました。下位互換最強。
<衣類圧縮袋>
なんか評判がよかったので無印で買いました。700円で2枚しか入ってなかったのが誤算。
こっちのAmazonのだと10枚入りだそうです。
<折りたたみバック>
お土産物入れ用として確実にカバンの容量が足りなかったため出発直前に調達。
宅急便?なに、聞こえんなあ?!*9
<風邪薬+栄養ドリンク>
危うく風邪を引きかけた状態で出発したので、急遽調達。
風邪薬と一緒に飲んでいい栄養ドリンクは、ノンカフェイン・ノンアルコールだけ!
◆雨天時バトルウェポン(絶対に必要だったモノ)
<カッパもとい、レインウェア>
確実に雨が降るとの事前情報と、実際に降りやがった雨対策。
風邪を引かなかったのは、コレのお陰と言っても過言ではない。
<ライトダウン>
実際には、ユニクロのウルトラライトダウンを着ていた訳ですが、
昨今はもう、いろんな所から同じ様なものが出ているようで。
<防水シューズ>
「静水で4時間・接地面積から4cmの防水設計」という謳い文句の上に、
さらに防水スプレーをかけてカバンの奥底に押し込んで持って行って参りましたが・・・・・・。
<折りたたみ傘>
コレジャナイ傘でしたが、同じようにワンタッチで開閉できる折りたたみ傘も、持参。
<ウィダーインゼリー>
コミケでの教訓を生かして、トイレに行かなくてもいいように、←超重要!!!
かつ水分補給と栄養補給が同時にできるように考えました。
★結局いらなかったモノ達
<ウォークマン>
「ほぼほぼ」*10アニソンしか聴かないのに、せっかくの非日常を、
普段と同じ様な音を聴いていいのかという哲学的な疑問と、
そもそも、雨と戦うのに必死でそんな音楽聴く余裕自体なかったというね。。。
<充電器>
ウォークマンを使わなかったので必然的に充電の必要もなかったという訳で・・・
<手袋>
ここまで用意しておきながら、いざ実際に、となると、、、
デジカメ撮るのにいちいち、邪魔なんだよ・・・俺の思い通りにならないものはすべて!!!
<マスク>
ホテルでは部屋が乾燥しやすいため、のどの保湿のために持って行ったつもりが、
降り続く雨のために湿度が保たれて以下ry
ちなみに上のマスクは「PM2.5対応」とか謳ってますけど、
受動喫煙時には、PM2.5の比ではない、PM1.0という超微粒子を吸い込んでいるので、
分煙だとか、喫煙席と禁煙席が分かれてるから大丈夫だというのは神話ですので念の為。
次回最終回。どーぞ、ご期待ください!【つづく】*11
ちょっと青森に行ってきた〜「十和田市現代美術館」「十和田湖と奥入瀬渓流」編〜
滞在予定時間、4時間はちょっと取り過ぎた・・・・・・という自業自得なミスを除いて、
パーフェクトだウォルター!!!
現代アートに興味のない人でもまあ小一時間は。
好きな人ならば2時間はたっぷり過ごせること間違いなし。
体験型というよりも、体感型の作品がずらり。
見るだけではなく「感じる」珠玉の作品群が素晴らしい。
屋外展示では、近年の「草間彌生ブーム」に食傷気味になっていたけれども、
「フラワーホース」と「アッタ」だけでも圧巻。
ただし、お天気さえもっとよければ・・・・・・(泣く)
アクセスは、JRバス東北が、真ん前に止まりますのでね。便利便利。
ただし、本数が少なくそれを逃すとにっちもさっちもいかなくなるという罠を除いて。
ホテルによっては、ここまでのシャトルバスを出しているところもある位。*12
今の十和田市の重要な観光資源になっている模様。
一点だけ残念だったのは、お土産用にと予定していた、
『常設展示作品のカタログ』が「ない」ということ。
これは
「観たければ、必ず現地まで観に来てください」
というメッセージか。
・・・・・・東北にお金を落とすことの大切さを思い知ったのが次の場所。
こないだ『ブラタモリ』でやってたとこ。
いろんな意味で「悲しい」思い出ができてしまったとこ。
晴れ男だったつもりがいつの間にか、クラスチェンジしていたらしく、
行く先々で雨に降られるという酷い目に。
雨男はつらいよ。ってホントつらかった。
雨の中、9キロ歩く、知らぬ道*13
枕が合わずに早朝からモヤモヤとした気分を抱えながら起きると、外は既にもう雨。
覚悟はしていたけれども、いざ尋常に土地勘も距離感もペース配分もわからんまま雨。
雨の中、フルアーマーガンダムかっていうくらいの雨天装備で歩いて行くと・・・・・・
・・・って、他に誰も歩いてねえ!!!
宿が十和田湖=上流側だったので、バスで移動し途中下車して下流側から遡る形で走破。
本当に誰もいませんでした。
さすがに、全くの無人ではありませんでしたが、
基本的に、ほぼ一人で、ひたすら、歩いてました。
もう、自分の中では奥入瀬渓流と言えば「雨」。
遊歩道が整備されているとはいうものの、やっぱ雨。
足下はグッチャグッチャミーヨヨーンのドロッドロの泥まみれ。
防水スプレーを上掛けした防水シューズがあれば雨なんてと軽く考えてましたが、、、
すみません。申し訳ございません。
やっぱゴアテックス製のミドルカットのちゃんとしたトレッキングシューズが必要でした。
もうね、全部雨が悪い。
写真も200枚位撮ったけど、手ブレとシャッタースピードが遅いのとで半分以上がNGカットに。
まあ、普段から基本的に写真とか撮らない人なので超絶ヘタだから、なおさらね!
さて、まあそうこうする中、雨が少し小やみになり、収まってきたかな、
くらいの頃合いでボチボチ、人とすれ違う、訳ですが、、、
中国人観光客しかいねえ!!!
1時間半位もしたらピンポイントで降りてくる日本人団体客に巻き込まれたりもしたけど、
基本的に周りは中国人しかいないよ!!!
そのまま十和田湖に着いても、ホテルに着いても、
中国語が多々飛び交ってるってレベルじゃないよ!!!
もう、日本国内どこ行ってもおんなじか!!!*14
で、十和田湖に着いてみたらば、何が一番心に残ったかって?
そ れ は 、 、 、
廃墟・廃屋・廃ホテル。
頼むからもう少し上手くごまかしてくださいお願いしますと言いたくなる位の、
息も絶え絶えのゴーストタウン。
シャッター通りならまだキレイな方で、ガレキと化す寸前の廃墟・廃屋が、
平然と放置されてるんです。。。
一体、何があったんですって言うくらい。
時が昭和で止まったまま、さらにそのまま廃墟化していってる様は、
見てらんないし、たまらない。
ガラスが割れたままショーケースの中で売れ残りのお土産物が並んでるんです。。。
答えは帰りのタクシーの運転手さんのボソッとしたオハナシで解りました。
全部日本人が悪い。
「震災のあと人こねくなって、あの辺*15もホテルバタバタつぶれてって・・・」
・・・何の気なしにちょっと話を振ってみたんですよ、「中国の人多いですね」って。
そしたら、「あの人達こねかったら、大変なことなってたんじゃねか」って。
どうみても風評被害です。本当にすみませんでした。
テレビをつけたらつけたで、
「台風の影響による県内の経済的被害は1億円位に・・・」とか何とか言ってるし・・・・・・
あかんわ、もっと東北にお金落としてくるべきだったわ。これ。
うん。そもそもお金ないけど、それでもそう思うわ。
「十和田湖の美しさは皆様の心の思い出となったことでしょう。」って、
バスのアナウンステープが言ってたので、晴れてたらきっとそう思えるはずなので、
是非是非みなさん、十和田湖へ、青森へ、東北へ行きましょう。
そして、1円でも多くお金を落として帰りましょう。
以上、行く先々で雨に降られて、帰ってきたらきたでまた雨に追われたレポート。
東北のゲンバからでした。
*1:無駄でしたが何か。
*2:帰れなくなるわそんなもん
*3:マジで
*4:もうこんなブログ誰も読んでないけど
*5:なんせまともに旅行らしい旅行をするのが軽く10年は、久方ぶりだったもので
*6:もう他に空きがなかった
*7:実際に、緊急事態が発生。原因はクレジットカード。具体的には、JCBカードを持って行ったんですが、現地ではVISAとかMASTERしか扱いませんみたいな状況に遭遇。持っててよかった1万円。
*8:今時、1000万パワー=1000万画素しかない
*9:持って帰ってこそのお土産ですよ
*10:変な日本語だ
*11:誰も読んでないけど!
*12:まあ、基本は自家用車なりレンタカーなりで行くんでしょうけど。
*13:才能なし30点
*14:特に京都だけじゃなく