「“アスペルガー症候群”診断」有害無益説


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アスペルガー症候群 - 普通でないってけっこう楽しい - 楽天ブログ(Blog)
http://plaza.rakuten.co.jp/ikinaneesan/diary/200802170000/


子どもの主治医や、うつでかかっている病院にも相談しましたが、私が一見社会に適応しているように見えることから、「診断を受けることにメリットがあるとは思えませんね」とやんわり断られてしまいました。

アスペルガー社会人のBlog : 早期診断・早期療育の是非
http://welladjust.exblog.jp/9564393/


しかし、最近特別支援学級の話を聞いて考え込んでしまった。
特別支援学級へ行くと進学が難しくなるというのだ。
早期療育を受けられる代わりに将来の選択肢が狭まるという訳だ。

また、福岡の事件も考えさせられた。
もし息子さんが確定診断を受けていなかったとしたら、
母親は殺人にまで追い詰められただろうか、と。


確定診断を受けるタイミングはいつがベストなのだろうか。
早期療育はどこまで行われるべきなのだろうか。
大いに考えてしまった。

いま、アスペルガー症候群が注目されている背景 - sociologically@はてな
http://d.hatena.ne.jp/iDES/20060811/1155283600
吉田友子「高機能自閉症アスペルガー症候群」 - sociologically@はてな
http://d.hatena.ne.jp/iDES/20060813/1155486612

加藤

先に話した、夫婦でどうも旦那がおかしいと病院へ行ったらアスペルガー症候群と診断され離婚話になる。診断が、うまくやっていた人への新たな差別概念になるのです。これから就職という場合でもアスペルガー症候群と言ったら、採用しないということになりかねない。
説得力があるなあと思ったのは、「「障害」という言葉で人の援助を期待しすぎると、これも大きな問題ではないか」という条理です。生活のある人には良いのだけれども、障害をそれとして固定してしまうことは人間の将来における発展可能性という点では阻害的に働いてしまうことを危倶します。アスペルガー症候群に限らない問題ですがね。


疾病利得の問題。「障害」であることは本人への救いになることもあるが、逆に差別を生み出すことにもつながる。パーソンズ=キトリー=コンラッド=シュナイダーでいうと、以下の箇所にあたるだろう。


*** *** *** ***


1.責任の免除……病気なので本人に責任はない
2.回復の義務化……一般的に求められる社会的責任は免除されるが逆に回復する責任を負う
3.従属的立場……「人」未満とされる。老人に子供言葉などの現象に典型的に現れている


責任の免除から差別の正当化がなされる。

つまり、本人の責任が無効化されるなら、差別しても差別された側は傷つきにくくなるし、差別する方も傷つけてしまったという感覚が鈍くなる。上の引用にあるように就職差別がまず考えられるし、離婚もあるのだろう。もちろん、アスペルガー症候群を雇用者側からみてみると、営利追求や職場管理の面からあまり雇おうとは思わないかもしれないし、配偶者に関してもやはり問題が起きがちではないかと思われる。この辺りは難しいところである。問題は「アスペルガー症候群だから」と説明できてしまうところ(恰好の理由になってしまうところ)にあるのだろう。



次に回復の義務化だが、この点では、いわゆる「病気」とアスペルガー症候群とは異なっていて、風邪は治るが、アスペルガー症候群は治るわけではない(もちろん社会参加は可能になる場合があるが)ので、継続的に「従属的立場」に置かれることになる。この副作用として、自発的な能力へ努力がなされずに、社会参加への訓練のモチベーションを奪うこともあるのだろう。


*** *** *** ***

田中

人づてにですが、ウィングはアスペルガーの論文を再発見したのを後悔しているというふうに聞きましたね。スペクトラムの話と疾患概念の話というのは、共存しにくい。アスペルガーという概念を独立させることへの戸惑いがあるようですね。


「ウィングはアスペルガーの論文を再発見したのを後悔している」そうだ。ベクトルと概念は相性が悪いのは確かに。

アスペルガー症候群の疑いの有る夫と離婚すべきか(長文です) -OKWave
http://okwave.jp/qa3951330.html

誤診と高機能広汎性発達障害掲示板 (651〜660)
http://bbs5.sekkaku.net/bbs/?id=atom&page=651


[1573] 題名:アスペルガー統合失調症 名前:ジミーおやぢ 投稿日:2008年09月18日 (木) 20時22分

もみじまんじゅう さん。

アスペルガー統合失調症を鑑別することは大変難しいといわれています。ただ、アスペルガーには、厳密には幻聴や被害妄想はありません。聴覚過敏やこだわりの強さが、誤解されることはあります。このあたりは、よくよく話を聞き、調べればわかります。

アスペルガーの二次障害の主なものは、強迫症状、不安障害です。これらは、ルボックスなどもSSRIが有効です。

アスペルガー自体は発達障害であり、これ自体に効く薬はいまのところありません。

さて、アスペルガーの診断ですが、現在は多くの都道府県で公的な保健センターのようなところで、対応しているようです。

杉山医師のような知られた方ですと、予約は半年とか一年待ちのようです。そして、新患の成人には対応されていないようです。

現在、子供のアスペに対応している機関、NPO等はありますが、成人に対応してくれる機関はあまりありません。

私自身、成人になってしまった者のアスペルガー診断には現時点ではあまり意味は無いと思っています。なぜかというと、診断をうけたからといって、成人の治療や訓練をしてくれるところが少ない、ほとんどないからです。

また、本人に障害者というレッテルをはってしまうことのメリット、デメリットをくらべたら、成人のアスペに関しては現在のところデメリットの方が大きいと思うからです。

アスペルガーの館の掲示
http://www.nadita.com/asbbs/c-board.cgi?cmd=one;no=29695;id=

[#29695] Re:診断を受けるかどうかの理由と意義
一方、困り度が軽微であり、生きて行く上で支障がないのであれば、
敢えて診断を受けなくても、自らの経験によって生きていくことが
できると思います。非定型発達の予後は必ずしも良くはなく、
社会に不適応になるケースが多いです。しかし、年齢と共に
経験から学び、徐々に社会適応に向かうことはできます。

inner garden 〜 雨降りの庭で呟いた話 〜 最近思うこと
http://machicoma.blog.shinobi.jp/Entry/240/


発達障害の診断には、いろいろとデメリットが多く、
(むしろ、社会的・経済的なメリットはないと思います)
自分の弱い面が引き出されるという意味でも足を取られることになります。

教えて!卓球  精神保健福祉相談って、こんなもの?
http://qa.butterfly.co.jp/qa4782071.html


質問者:Tare_Toro 精神保健福祉相談って、こんなもの?
困り度:
困っています  入院歴2回・通院歴1回・かかりつけ医ナシの状況で、保健所の精神保健福祉相談に訪れた際の会話記録です。嘱託医、精神科医の診察というのは、所詮はこのようなものなのでしょうか? 一般の方の率直な感想、専門家の方の専門的なご見解を聞かせてください。
 なお、現在は別の幾つかの医療機関で「アスペルガー症候群の可能性が高い」と言われました。

★相談申し込み (保 健 所)
 [主訴]*障害者手帳等、支援制度について相談。
 [返答]*要、医師診断 
     → 嘱託医による精神保健福祉相談を薦められる。

★1回目 〜精神障害者保健福祉手帳の申請〜 ※場所=嘱託医の医院
 本人 (受診目的を告げ、過去歴を語り始める。)
医師 (即座に発言を遮り、踏ん反り返って) 「手帳を持つメリットなど何1つないから、止めろ! 家族構成は? 働いた経験は?」
 本人「=(省略)=」
    (引き続き、家族の健康状態[入院等]の実情を語り始める。)
医師 (再び、今度は手をかざして発言を強く制し、) 「医師でもないくせに、何を一人前に生意気に診断していやがるんだ! それは医師が判断し、対応する(=喋る)ことだ。患者風情は黙っていろ!」
   「働いた経験がないのなら、1日1〜2時間、週に2〜3日のアルバイトから始めろ。」
   「とにかく、家を出て働け!」
 本人「……」
医師「私は、何も言わなくても見ただけで全てが分かるんだ。君のことも、パッと見ただけで全てが分かった。それに、私は診断書などというものをテキトーにしか (=デタラメにしか) 書かないタチでね、全ては性格的なものである。それが私の診察方針であり、何でも病名を付けて枠にはめこむ古い体質の精神科医とは訳が違うんだ! (=自分は特別で有能な精神科医である!) 」
 本人「……」
医師「それでも手帳を申請したければ、申請書を窓口に出しておけ!」
※以上、3〜4分で終了。手帳の申請書は窓口で、事務員さんに渡す。
※申請書には誤りや不備が目立ちすぎ、後日、保健所より確認の電話あり。

★2回目 〜精神障害者保健福祉手帳の受取方法の確認〜
 本人「障害者手帳は届いていますか?」
医師 (喋り終わる前に発言を遮り) 「手帳を持つメリットなど何もない! 働け!」
※プライベート・ネタを1つ、独り言程度に喋りながら、1分強で終了。
※窓口で、手帳は自宅に郵送されることを教えて貰い、後日、到着。

★3回目 〜ハローワーク障害者コーナー用「主治医の意見書」相談〜
 本人「意見書を書いて頂きたいのですが…         」
 医師 (即座に発言を遮り、) 「障害者であることを公表して職安に行くなど、何を考えているんだッ、バカ者!」
    (以下1〜2分間、意味不明の罵詈雑言)
 本人 (話題を変えて) 「今までの経歴などをメモにしてきました。ご覧いただけますか?」
 医師「私は、そういうもの (=口頭ではなく文書化したもの) は絶対に読まない。」
(と言って、そのメモを目の前で廃棄。)
 本人「……。それでは、こちらに臨床心理士の方はいらっしゃいますか? いれば、その方とお話ししたいのですが。」
 医師「ああ、そうしなさい。」
 本人「最後に改めてお伺いします。意見書は書いて頂けないのですか?」
 医師「障害者コーナーなどに行くな。意見書は、どうしても書いて欲しければ、帰りに窓口に出しておけ! テキトーに(=デタラメに)書いて、絶対に障害者コーナーに行けないような病名を書いておいてやる!」
※以上、5分前後で終了。意見書は翌日、窓口で受領。
 そこに書かれていた診断名は「精神分裂病(現・統合失調症)」
※引き続き、臨床心理士(女性)と30分間ほど対話。 
その際、カルテを見ながら「薬物療法は“必要なし”と書いてありますね。」と言われる。

やる夫がアスペルガー症候群に興味を持ったようです | やる夫ネット
http://yaruo.infoseed.net/series/yaruo-asperger-syndrome.html


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:20008/05/09(金) 00:53:22.04 ID:53rkfG2E0
      , -―-、__
    ,イ /  , ヽ `ヽ、  「流行りの病名」が出現する理由は主に2つあるのです。
   / {  {  lヽ }  i  !_   
   /{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ   1つは「従来の考え方では説明がつかなかった病気の状態が
   |;ヽル-‐  ‐‐- ソ 」l;;;;;|    新しい考え方を導入することで説明がつくようになるから」なのです。
   {;;;;| {  _, ”∠ノ |;;;/  . 
   ヾハ ゝ、 _ , イルノi.イ     アスペルガー症候群が最初に流行ったときは
    ノ、_l/ノ ! />、│/ |        非典型的な統合失調症とされていた患者さんたちが
    / ,イ i// _イ / |         実はアスペルガー症候群ではないかと考えられるようになって
   J r / / /  / Y 八         色んな所で診断の見直しが行われたのです。


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:20008/05/09(金) 00:54:02.52 ID:53rkfG2E0
      , -―-、__
    ,イ /  , ヽ `ヽ、  もう1つは「社会的に必要になるから」なのです。
   / {  {  lヽ }  i  !_   
   /{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ   ここ数年で増えている(とされている)凶悪な少年犯罪など
   |;ヽル-‐  ‐‐- ソ }l;;;;;|    常識では考えられないような事がらを説明するのに
   {;;;;| {  _, ”∠ノ |;;;/  .   アスペルガー症候群などの病名が
   ヾハ ゝ、 _ , イルノi.イ       よく利用されるようになってきてるのですよ。
    ノ、_l/ノ ! />、│/ |   
    / ,イ i// _イ / |    こっちの理由では患者さんは置いてけぼりなのですけどね。
   J r / / /  / Y 八  


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:20008/05/09(金) 00:56:11.36 ID:53rkfG2E0
      , -―-、__
    ,イ /  , ヽ `ヽ、  
   / {  {  lヽ }  i  !_   
   /{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ   ここ最近はこのICD-10みたいに
   |;ヽル-‐  ‐‐- ソ }l;;;;;|    「病気の全体像は置いといて症状が当てはまれば診断しちゃう」
   {;;;;| {  _, ”∠ノ |;;;/  .   というやり方が急速に取り入れられているので
   ヾハ ゝ、 _ , イルノi.イ       流行なのも相まってアスペルガー症候群の診断が乱発されているのです。
    ノ、_l/ノ ! />、│/ |   
    / ,イ i// _イ / |    アスペルガー症候群の診断を見直そうという動きも出てきているのですよ。
   J r / / /  / Y 八


116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:20008/05/09(金) 01:55:40.50 id:UpPFQwF40
質問です。
非常に軽度な状態から重度なものまで様々あると思いますが、
具体例を教えて頂けませんか?

>116 「非常に軽度な状態から重度なものまで様々あると思いますが」
    それが今アスペルガーを取り巻く最も大きな問題なのですよ。
    定義もあやふやなままで病名だけが独り歩きしてしまっていますし
    今のところはっきり言われているのは
    「言語機能に問題のない自閉症」ということだけですから
    あまりにも幅がありすぎるのです。
    例えば>>1が以前勤務していた病院には隔離室というベッドしかない
    牢獄みたいな部屋があったんですが
    ある自閉症の患者さんは自ら進んでそこの部屋で十数年入院してました。
    「少なくともベッドは理解できるし形も変わらない(新しいことにならない)」
    というのが理由でしたが……でもその人は
    「言葉が喋れる自閉症アスペルガー症候群」という
    診断に現状ではなってしまうのですよ。

MSN相談箱 アスペルガーの方に質問です
http://questionbox.jp.msn.com/qa2513547.html

質問者:vilua アスペルガーの方に質問です
私はアスペルガーと診断されたのですが、これからの就職活動に障害のことで不安を抱いています。
今まで社会へ馴染めず社会生活に窮屈さを感じていました。
就職や再就職の際、みなさんはアスペルガーである事を承諾してくれる会社を探しましたか?(私の場合隠し通すことができません)
障害者枠で就職をしましたか?
そういった会社で障害についてや自分の行動や態度が会社側に受け入れられず、差別又は辛い思いをされましたか?
障害者枠で就職された方はその給料だけでは当然生活ができないと思いますが、どうされていますか?

回答者:aim21
私は、アスペルガー症候群で、とても辛かったです。就職面では、正直いってほとんど障害者の就職がない状態(沖縄の場合)ですので、自分でやるしかない。ハローワークの方も知識不足ですし・・・・。ハローワークの担当者の説明が悪いし「コニュニケーションに障害がある」っていうし、すごくショックでした。(コミュニケーション能力は、訓練すればできるのに!)他に言い方があったのではないかと思いました。障害手帳もアスペルガー症候群だけでは、とれませんし。障害手帳が取れれば少しは楽になるかもしれません。私は、会社に頼れないと思い、回りの支援を受けながら自営業をやっています。
遅いですが、10年後には、きっと社会の認知も変わってると信じています。未来は、明るいです。暗く考えれば思ったとおりになりますから・・・。

回答者:junkoyokkon
すみません、私はアスペルガー症候群ではなく注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断された者ですが回答させて頂きます。障害名は違いますがアスペルガー症候群と同じ発達障害の仲間です。

私はADHDの悪い特性で会社生活に支障をきたし、数ヶ月前に仕事を辞めて求職活動中です。診断は三ヶ月前に出ました。

私はハローワークでは発達障害者として求職登録しています。健常者とは違い職業訓練相談以外は専門援助部門という別フロアでワンストップで何もかも手続き出来ます。でも発達障害者がハローワークで受けられるメリットはそれだけです。

発達障害はそれだけでは三大障害(身体障害・精神障害・知的障害)と違い基本的(地域によっては例外もあるかもしれません)に行政から手帳が発行されません。障害者枠の求人はハローワークへ行くたびに閲覧させてもらっていますが、ハッキリ言って発達障害者が応募できる求人は無いに等しいです。なぜならば手帳を持っている三大障害の人に応募を限定している事が多いからです。企業にとって発達障害者雇用は行政の補助金などをもらえる対象にはならないからです。なので私は障害者枠での就職はスッパリあきらめました。発達障害は現在残念ながら現在三大障害ほど行政の恩恵は受けられないのです。

私は普通にしゃべっていたら「本当に障害者なの?」と疑われるくらいのレベルなので応募の段階で障害の事を言うのは止めてもらっています。電話の問い合わせ段階でハローワークが障害告知の可否を本人に確認してくれます。障害というと世間では三大障害のイメージばかりが強くてとても重篤なイメージとらえられてしまうからです。私はそんなに会社側の配慮はいりません。ただ自分の悪い特性とその対応方法だけ把握してもらえれば大丈夫なのです。最近、一度だけ行きましたが面接でもあえて詳しく説明しませんでした。採用されてから障害の事を前面に押し出さずやんわり説明しても十分だと思ったからです。

在職中の話ですがADHDの悪い特性ばかりが出て会社の人間に「怠け者」「ヤル気がない」などと誤解されてきましたが、自分できちんとした説明もできず、結局は発達障害の事を知った同僚に説明してもらう形でようやく会社に分かってもらえた次第です。結局辞めてしまいましたが。

私はまだ職業訓練受講申込中で収入はありませんが、今までの貯金を崩して生活しています。

現在は地元の発達障害者支援センターと障害者職業センターで社会復帰の為の支援を受けています。(相談や社会性をつける為のトレーニングなど)

アスペルガー社会人のBlog : 生命保険に入れないこと
http://welladjust.exblog.jp/10282683/

現在、アスペルガー当事者が生命保険に入れることは滅多にない。
生命保険会社に引き受けてもらえないのだ。

友人曰く、服薬していなくともアスペルガーであるだけで入れない、との事。


*** *** *** ***


追記:2009年2月5日
ご指摘を頂きましたので、加筆いたします。

自分が「生命保険に入れることが滅多にない」と書いたのは、
病院で確定診断を受け、定期的に治療を受けている方、についてです。
定期的に治療を受けていることを告知義務で告知すると、
大抵の場合は引き受けられないとなります。
ただ、コメント頂いたように特別条件等で入れる場合もあるようですので、
良く調べ、主治医やソーシャルワーカーの方と相談することが重要です。

支援体制 手探り状態 成人の広汎性発達障害 / 医療・健康 / 西日本新聞
http://qnet.nishinippon.co.jp/medical/news/kyushu/post_514.shtml


●適切な訓練で適応力養う

 知的遅れはないが、社会性や想像力が未発達なことから社会生活に支障をきたす高機能広汎性発達障害。学校現場では2007年度に特別支援教育が始まり、支援体制は課題を抱えながらも整えられつつある。だが学齢期を過ぎた成人への支援は手探りの状態。多くは診断も受けないまま世間の荒波にもまれている。 (江藤俊哉

他者と私とアスペルガー症候群 人生波瀾万丈〜最近の日常のこといろいろ
http://asshiro.blog116.fc2.com/blog-entry-87.html


去る1月8日、大学院の研究科長より「研究者としての適性が無い。学会発表も済ませていないし、修士号は認められない可能性が極めて高い。単位取得退学を勧める。今の内定先なら取り消されることは無いだろう」と言われました。

研究活動が苦痛でたまらず、途中何度も退学したいと思っていたのですが、退学したら内定が取り消しになると思い頑張ってきたところで、この宣告。しかし研究者としての生活が自分に合っていないという実感も、研究成果が修士号に値しないという実感もあったので、退学には同意しました。両親も退学することに異存が無く、単位取得退学ということで話がまとまりました。

が、問題はその後です。就職委員長と研究科長が私の障害(AS)のことを知り、「就職先には就職する前にカミングアウトすべきだ」との意見を賜りました。「そのほうが上手く使ってもらえるし、無用なトラブルも避けられるから」とのことです。そこで就職先に、就職委員長と研究科長、私の担当の教授、母、発達障害者支援センターのコーディネーターの方、私の6人で事情説明に行こうとしました。そのアポイントメントを取るために、就職委員長が私が退学することになったということを先方(内定先)に話したところ、「役員会にかけて処遇を決める」とのお返事でした。そして約2週間後、「修士号取得を条件として内定を出したので、退学するなら内定は取り消します」との返答がありました。

そうなのです。退学することになった上、内定を取り消されてしまったのです。

私、アスペルガーかもしれない!?その時どうする|重力の虹
http://ameblo.jp/prudence01/entry-10203223768.html


というわけで、ここのところ、特に、成人におけるアスペルガーの確定診断を受けに行く意義に疑問を感じています。

診断がなければ得られないメリットがあまり思いつかないからです。

しいてあげるなら、「『診断済み』であることを参加条件にうたっている当事者グループ」に参加できることぐらいでしょうか?

しかし、

アスペルガー関連の当事者グループって、「当事者」グループであり、ゼンゼン「自助」になってない、というか「自助から程遠い」のでは、という感じを受けています。アルコホーリクス・アノニマスみたいに、「参加することで病気の進行を食い止める」、なんてのとゼンゼン別で、ただ集まってる、というだけの感じがします。ひどい言い方をするならば「烏合の衆」。それに参加する意義が果たしてあるのかどうか?

逆に、診断がつくことで失うものが大量にあります。たとえば、このブログのこの記事(引用注:上記引用ブログ記事)が本当なら 、少なくとも精神障害年金を既に受給している、とかいうケースでなければ、確定診断なんて絶対に受けるべきじゃないです。

診断は誰のため?|重力の虹
http://ameblo.jp/prudence01/entry-10202159652.html


最近、アスペルガーの診断の存在意義は

「支援ビジネスの方が、扱いにくい危ないアスペルガーの人を『境界性人格障害』に振り分けて、安全な扱いやすいタイプのアスペルガーをより分けて、自分の業務を楽にするため」
のように思えてなりません(^^;。

Silent Voices: 何のための告知なのか
http://sana0329.cocolog-nifty.com/silent_voices/2007/01/post_16be.html


こういうケースを何度か体験すると、何のための(発達障害の)告知なのだろうかと考えてしまいます。知ることが役に立つのであれば、本人のためになることを知らせてあげたいと思う気持ちは今もあるのですが、相手によっては検査でわざわざ波風を立てるくらいなら、そのままでいた方がいいのかとも思います。自分の特徴や問題を知ることが、何らかの面でプラスに働くのでなければ、本当はあまり検査を勧めたくないというのが私の本心です。

はてなブックマーク - 似非科学::アスペルガー症候群なんて存在しない!
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://anond.hatelabo.jp/20081206154837


アスペルガー症候群 - はてな匿名ダイアリー
http://anond.hatelabo.jp/keyword/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%BC%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4?page=2


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