買ってはいけない!?エアコン商戦

なんでも今年は、
10年おきに訪れる「エアコン買い替えの当たり年」なんだそうですが、
それに真っ向から食ってかかって冷や水を浴びせて見ようという、ルール無用の残虐ファイターのような冷酷非情な企画。


はたしてエアコンを買い換えるという行為には、どれほどの効果=コスト削減があるのか?

10畳用程度の平均的サイズのエアコンを想定し、夏3ヶ月で7千円、冬の3ヶ月で8千円、計6ヶ月の電気代を計算すると、
一家に2台の計算で、年間3万円の電気代。
一家(ワンルームなど)に1台であれば、年間1万5千円の電気代。

14万円の高級エアコンが10%の省エネ節電機能を持つとして、
消費電気代が年間2万7千円。または、年間1万3千5百円。
それを10年使うとして、
節約金額2千円×10年で、3万円の節約。または1万5千円の節約。
出費は、2台で27万円。1台で13万5千円。
さらに、その前に14万円かける2台、または1台分の出費。
買い換えるとすると10年間で、
2台計、55万円の出費、または1台計、27万5千円の出費、となる。

10年前のエアコンを掃除しながら、そのまま使い続けるとして計算すると、
2台の場合、3万円かける10年で、30万円。
1台の場合、1万5千円かける10年で、15万円。
老朽化による効率の低下が、消費電力を上げたとして10%の上乗せが必要だとすると、
2台で、33万円。1台で、16万5千円。

10畳用程度の平均的サイズのエアコンの場合、新しいエアコンと古いエアコンの、今後10年間トータルでの出費の差は、
2台で、「新:55万」−「古:33万」=22万円。
1台で、「新:27万5千」−「古:16万5千」=11万円。


買い替え2台で、22万円分のマイナス。
買い替え1台で、11万円分のマイナス。
となる。

一方、10〜15畳用の大型エアコンになると、もともとの消費電力が大きい分、省エネ機能で30%も消費電力が節約できるらしい。
しかし、年間の消費電気代もサイズ相応に大きくなり、夏冬それぞれ1万3千円からの年間合計で、2万6千円になる。
一家に2台とすると、年間5万1千円。
一家に1台とすると、年間2万6千円。

そうすると、10年使うと2台で51万円、1台でも26万円のそれぞれ出費になる。さらに、老朽化により10%の効率低下を見込むと、2台で、56万1千円。1台で、28万6千円、となる。

そこで、14万円の高級エアコンに買い換えるとすると、30%の節電効果で、
2台で、年間消費電気代が、3万5千7百円に。
1台で、年間消費電気代が、1万8千2百円に。
それで計算すると、
2台10年で、35万7千円。1台10年で、18万2千円。
買い替えに14万円かける2台、または1台分の出費をするとして、
2台で、28万円+35万7千円=63万7千円。
1台で、14万円+18万2千円=32万2千円。

新しいエアコンと古いエアコンの、今後10年間トータルでの出費の差は、
2台で、「新:63万7千」−「古:56万1千」=7万6千円。
1台で、「新:32万2千」−「古:28万6千」=3万6千円。
となり、
小型エアコンに比べて、マイナス出費が三分の一に抑えられることになる。


いずれにせよ、エアコンを買い換えることは10年間の電気代トータルで見て、マイナスにしかならないのであるが、
大型エアコンの場合であれば、他の部分も含めて、一台あたり年間3千6百円、つまり2台であれば、年間7千6百円の節電をこなすことが可能であるならば、この夏を期に、30%の節電機能を持った高級エアコンに買い換えることは、コストの面から見て十分、価値のある買い物になるのではないだろうか。




<結論>
6〜10畳用程度のエアコンであれば、買い替えという形での初期投資が、結局大きなマイナスになるのではないかと思われる。
一方、10〜15畳用の消費電力の大きいエアコンであれば省エネ効果も30%と大きいため、コストの面から見ても買い替えによる効果は十分にあると考えられる。








<真の結論>
扇風機最強伝説。
エアコンなど地球の敵!要らぬ!媚ぬ!省みぬぅ!ぬぅぅぅん!!


<参考サイト>
エアコンの電力使用量