恋愛弱者蜂起集会『Re:Mote(リモート)』第一部レポート〜怪人たちのいるところ〜

マスターラヂヲに連れられてたどり着いた、うわさ以上の面妖なビルヂング
そのあまりの怪すっぽっぽんぽい様子に対し、驚いた時にでるアノ変な笑いをなんとかこらえようとはしたものの、いきなり存在したフィリピンパブに不意を突かれてとうとう奇声を上げたところで、気がついたら銭ゲバの前にいた。


ドアにはちゃんと「本日のイベント、Re:Mote(貸し切り)」と書いてある。
――A4のコピー用紙に油性ペン(黒)で。


まさに「非モテ」クオリティ。


いざいざ、と中に入ると、入り口の床には青いパネル電飾、壁にはB級映画ポスター、TVの下にはマイナーゲームハードが詰め込まれたラック、レンガ調壁紙にへばりつく赤いスエード地のソファー、奥には狭いカウンター……という暗ぁいサブカル空間。
そして、そこに集結する怪人「非モテ」たち。
今日は、本当にクリスマスイブなのか?いや、ある意味これが正しい姿なのか?


あいさつもそこそこに、各自飲み食いを始める。
もちろん、自己紹介などという儀式はそこには存在しない。


非モテ」じゃ!「非モテ」の仕業じゃ!!


開始時にいたメンバーは、銭ゲバからがid:rAdio、常連のパタリロさん、銭ゲバマスターのムヤニーさん、mixiからがりび丼さん、はてなからがid:kiya2014さん、id:tenkyoinさん、とumeten。あと、客なのに臨時マスターなタナカさんとか、あと常連の人が二、三人(失念失礼)。
だいたいこんな感じ。
とりあえず、ブログカードを配る。


さて、まず場の流れを制したのは、銭ゲバの常連、パタリロさんの独演会、もとい毒演会であった。
「こんなモン*1もらっても僕すぐに破って捨てますよ!!」という正面切ってのタンカに続いて、「「非モテ」という呼称自体がモテに依存している!」という、真っ当な指摘もそこそこに、一同が一見おとなしい面々であるのをいいことに震えるぞハート。
そして、kiyaさんがアイドルオタクだと見るや、燃え尽きるほどヒート。


「俺が今年一年間でメイド喫茶につぎ込んだ金は30万は下らない!」
「どこに行こうか迷ったら、とりあえずメイド喫茶に行って考える!」
「アイドルオタクは「現場」がある分、アニオタとは体力が違うんだ!」
はてなの抱き枕男はリアル基地外だ!」
日本橋で、道のかなり向こうのほうにいたオタク*2が走ってきて店の場所を聞かれた!普通に歩いてただけなのに!!」
……などの数々の素晴らしいセリフが次々に繰り出される様に、一同は涙し、波打ち際の流木がごとき感を味わったのだった。


――早く終わらないかなあ、と。


と、そこにヘアバンドに黒のロングダウンコートに中はTシャツという姿のネイク内木さんが乱入し、ケーキを切り分けたあとの包丁を握り締めて一人、気勢を上げる。
スミマセンみんな引き芸&ネット弁慶なんで、なかなか着いていけなくてスミマセンスミマセン。
そんな、つかみもそこそこにいざ話してみると、なかなか話せるいい人だった。見た目カッコイイのになんで「非モテ」?とか聞いてみると、いやいや集団から孤立して/孤立させられて生きてきた人間ですよ、とかなんとか。
非モテ」の素質としての「孤独」を熱弁し、なるほどしかりと思う。
あと、なんかネットラジオをやっている人らしく、作り方とか苦労どころとかを聞いてみる。


そこにid:TZKさんが、ローストチキンを持って登場。ナイス。
しかし、切れない包丁と少ないフォークのせいでみんな手づかみで食べる。いや、紙ナプキンは使ってたけど。


と、そこに夜の世界ならではの光景か、カウンター上の徒弟制度関係におけるパタリロさんの兄貴格のブタオさんが登場。
場の雰囲気はさらに混迷の度合いを深めるのだった。
が、この辺でkiyaはすっかり寝ていた。ナイス判断。というか、鈍行で9時間かけてきていたらしい。高速バスくらいでガタガタ言うなということか。


そのブタオさんの言うところの内容はというと、いわゆる聞き覚えのある反「非モテ」言説。
曰く「非モテ」は覚悟が甘いだの、「非モテ」はぬるいだの弱いだの、この世は弱肉強食だのなんだの。
が、その一々はさておき、そこで繰り出される「根拠不明の確信に満ちた意味不明の小学生並みのたとえ話」の方に、「非モテ一同」は、リアル「普通の人」の恐ろしさを改めて認識したのだった。


――うわあ、なに言ってんだかわかんねー、と。


聞くところによると、ブタオさんもネットラジオをやっているらしく、1月には童貞をひやかすイベントを企画してもいるらしい。……大丈夫なのか。


そして、ブタオさんはなにやら撤収し、一同はほっとしてつぶやいたのだった死ねばいいのに、と
あと、終電とのことでりび丼さんも撤収。


この辺がだいたい第一部的な部分。




P.S.
こういう夜のお店で行われる「イベント」なるものがどんなものかまったく知らない状況で、京都のオフ会の時に聞いていた「CDの持ち込みリクエスト可」なんていう部分だけよく覚えていたりしたので、例の宇宙刑事メドレーやらアヴァロンやアレクサンダーのサントラやらに混じって、VIP STARや片翼の田代などをつめこんだVIPCDなんかを作って持って行ってはいた。
が、とりあえず流れがわからずかけられたのはVIPCDのみ。
しかも、ネタとしては完全に不発。もう、VIPは終わっていたのか……。

*1:ブログカードのこと

*2:和歌山から出てきたとかいう話まで聞かされたらしい