オールザッツ高校野球!!

カンチガイなさっている方が実に多くいらっしゃるようなのでひとこと申し上げます。
かの「問題」が発生したことに関して、
高野連、学校関係者、そして他の高校野球関係者の皆様方は、今現在この瞬間、等しく諸手を高らかに、掲げて捧げて喜んで、収まりきらない感情を、あふれにあふれさせさせられて、そこにおられる真っ最中なのです。
さらにこのその「問題」を、「ニュース」であると取り上げた人、そして見聞きしたわれわれも、好むと好まざるとにかかわらず、自覚のあるなしにかかわらず、その喜びの輪の中に、しっかと組み込まれているのです。


そう、「高校野球」とは!!


実際にプレーする「球児」(あらためてみるとすごい言葉だ!)だけが行うものではないのです。


監督・コーチ・先輩OB。
校長・教師・他の生徒。
何より欠かせぬ高野連
さらに、観客・売店・甲子園。
映像メディア・文字メディア。
スポーツアナにスポーツ記者。
一般視聴者・一般読者。


関係ある人またない人も、関心ある人またない人も、広くあまねく余さずに、からみからまれからめとられて、これら全てが合わさった、巨大なロールプレイングゲームこそが「高校野球」の正体なのです。


何が正しかろうが、何が間違っていようが、その詳細が問題なのではないのです。


重要なことは「中身の良し悪し」ではなく!
そこに「中身があるかのごとく振舞い、振舞われる」というその「手段」こそが重要なのです。


「手段のためなら目的を選ばない」


それこそが高校野球というものなのです!!


「何十年ぶりかの夏二連覇」をはたした「駒大苫小牧野球部員」などというディテールは、いうなれば花火の仕込を増やしたようなもの。
はっきり要点を申し上げれば、そもそもこれは「誰でもよかった」ものなのです。
たまたま今回の仕込みは実に手の込んだ派手なものであった。それだけのことなのです。


「問題な高校球児」と「健全な高校球児」とはまさに表裏一体!
さらにそこに高野連をあわせれば、三位一体の中空の象徴が眼前に来迎することになるのです。


繰り返しますが、重要なのは「目的」ではなく「手段」なのです。


今われわれが目にしているものこそが、「高校野球」そのものなのです!!