書店中の男性学の本に俺が血眼。ところが、これがつまらないんだな。
フェミニズム自身が内包するジェンダーバイアスというか、自分の中でのフェミニズムへの関心の主軸ってのは、やっぱり「男性学的なるもの」にあるのであって、「女性の女性による女性のためのフェミニズム」てのには、あんまり関心がないことはないけど「弱い」ね。
書店中の男性学の本に俺が血眼。ところが、これがつまらないんだな。(ルパン三世イントネーションで*1)
ホント、フェミニズムコーナーに置いてある男性が書いた男性学の本のたいがいがである。
なんかあまりにもまだまだ未成熟な分野であることを差し引いたとしても、玉石混交にもほどがある。
ロクな積み重ねも何もないのにいきなり「新しい男らしさ」とか言ってんじゃねーボケが。
男性の誰も彼もが自明に権力性や支配志向を持っているとか何とかいう基本的に寝ぼけまなこな状況把握から手垢の付いた「希望」を導き出してオチつけた気になってんじゃねーボンボンが。
「これが若年男性の実例だ」とかなんとかぬかしてそれらがすべて「健常」で「正常」な人間であることを疑いもせずに自明視した挙句にこれが「最近の男性の傾向」だとかうすらすっとボケた寝言を吐いてんじゃねーボンクラが。
ったく、やっぱり、へドリアン女王上野千鶴子の方がよっぽどまともなこといってますよ。
まあ、状況のまとめ程度のことだけどね。
あとは、猫猫先生=小谷野敦氏だけど、ちょっと論壇プロレスに走り気味なとこがあるからなあ。
「おーい、誰かいませんかー?」
<追記>
>あんまり関心がないことはないけど「弱い」ね。という部分について
自分が「男性」としてフェミニズムに対して関心を持つに際して、そのような自分のスタンスを表明しておく方が、誠実ではないのかなと思ったしだいです。
「女性研究者が積み重ねた成果を、功利的な男性がかっさらっていく」とかなんとかいわれてるような現状らしいですから。
ま、研究者じゃないんでそこまでエクスキューズする必要もそもそもあったのかどうか知らないけど。一応。