「超非モ理論」をめぐってとある学(級)会でかわされた議論の議事録(抜粋)

発言1:「「超非モ理論」は「非モテ」理論の一種というよりも、モヒカン理論の一種ではないか。ならば、これはむしろ「超モヒカン理論」あるいは「超モヒ理論」と呼ぶべきものなのではないか。」


発言2:「それは、モヒカン理論とメタモヒカン理論を混同していますね。」


発言3:「その指摘こそ、モヒカン理論の抱える最大の陥穽であるベタメタシンドロームなのではないですか?」


発言4:「まず、少なくとも発見者であるカノッセ氏の功績は認められてしかるべきでしょう。特に、その時間と労力に対して異議を唱えることはできないのでしょうか。」


発言5:「それはそうだが、しかし、時間と労力をかけさえすれば、結果が全て保証されるというわけではない。」


発言6:「いや、確かに「超非モ理論」とおぼしきものは存在している。」


発言7:「私は、そんなこといってません。大体あなた方は〜〜(ここから「超非モ理論」の説明が「超非モ理論」を用いてなされたようであったが、議事録からは削除されている)」


発言8:「……それはともかく、そもそも、これは難解な物理学理論である「超ひも理論」を下敷きにつくられたパロディーとなっているのだから、もし問題にするべき点があるとすればそれは、そのパロディーとしてのクオリティの低さにこそ焦点が当てられるべきではないのだろうか?」


発言9:「オタクサブカル芸であるこれにそこまでの質を要求するというのも……」


発言10:「今の発言は、オタクとサブカルを安易に同一視している。関係者として看過することの出来ない点だ。これだから「東京ブロガー」は……」


発言11:「確かに、私は東京に在住していますが、出身は地方だ。そもそもそのような「東京ブロガー」というレッテルを使うこと自体が東京の特権化を助長しているということに気付かないというのは少しナイーブに過ぎるのではないですか?」


発言12:「論点をズラさないでいただきたい。問題は、オタクとサブカルを安易に同一視するなという点にこそあるのです。」


発言13:「あるいは、オタクサブカル芸というよりも、Web2.0芸というべきかもしれませんね。(笑)」


発言14:「それこそ、オタクサブカルシンドロームでは?(笑)」


発言15:「失礼する!このような非生産的な議論には付き合いきれない。」(退席)


発言16:「……さて、本題に戻りましょうか。よろしいですか?」


発言17:「論点を整理するために、原点に戻ることを提案します。」


発言18:「はい?」


発言19:「そもそも「非モテ」というのは〜〜(ここから再び「超非モ理論」が展開されていた模様。「それはあなたの中に暗に○○への志向があるのじゃないですか?」「真の○○が存在するなどとはいってません。」「大体、それを証明する方法など〜云々」などの走り書きの発言メモは残されているものの、その詳細は議事録に残されていない)」


発言20:「えー、議論は尽きないと思いますが、本日は時間も参りましたので、これで散会ということにさせていただきます。ご参加いただいた皆様に一言感謝の辞を述べさせていただきます。どう見ても「非モテ」です。本当にありがとうございました。」