誤解される自殺者

「自殺を口にする人は、本当は自殺しない」。専門家の間で「偏見」とされるこのような見解を、日本人のほぼ半数が正しいと誤解していることが、内閣府が4日発表した「こころの健康(自殺対策)に関する世論調査」結果で分かった。
世界保健機関(WHO)の研究などによると、自殺者の多くが直前まで迷い、事前に周囲に自殺の意思を打ち明けたり、ほのめかしたりしているとされる。調査は、専門家の間で定説になっているこうした自殺者の心理とは逆の見解をあえて示し、国民の反応を探った。
その結果、「自殺は覚悟の上の行為だ」との考えに「そう思う」と回答した人は58.3%。「自殺を口にする人は自殺しない」に50.0%、「自殺は何の前触れもなく突然起きる」に46.0%の人が同意した。内閣府自殺対策推進室は、こうした回答は自殺者の心理に対する理解が不十分と指摘し、「自殺を防ぐには周囲が予兆に気付くことが重要」としている。


時事ドットコム:自殺者の心理、半数は誤解=「いじめへの相談重要」がトップ−内閣府調査
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007080400247


体育会系の根性論が「人間的に正しい精神論」として崇め奉られるのがこの「美しい国」だということ。