優生より愛をこめて

asahi.com:「障害で罪にならん」 小5息子に万引き指示 大阪 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0903/OSK200709030068.html


中国新聞ニュース:祖母が3カ月の孫殺害 「病気で将来が不安」
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200709040272.html


もちろん、これはどちらもあまりにあまりな事件である。
だが、この国でこの社会で生きるという現実を前にして、この二つの行為のいったい何が間違っているというのか。
「自立支援」の名の下に、現実を前にしてありえない経済的自立を余儀なくされ、そして消滅してゆく社会福祉
もはや、社会福祉を受ける者はすべからく刑務所に入れというのか。
ああ、混乱しているのはわかっている。
だが、涙より、ため息より、そこに愛を感じるのはおかしいことか。
この国が、この社会が障害者に対して下した罪を、罰を、親族がみずから手がけるその行為に、血の涙が流れんばかりの愛を感じるのはおかしいことか。




ああそうだ、優生学の半分は優しさでできているのだ。それもとびきり上等の。




いったい誰が何の罪を背負うべきだというのか。




いったい誰が、




何の罪を。