甘やかな「希望」
双風亭日常 - 赤木智弘著『若者を見殺しにする国』の目次を公開します
http://sofusha.moe-nifty.com/blog/2007/09/post_db9b.html
正直、あの一万字以上の内容とインパクトは期待できそうにない。
むしろ赤木の主張の「甘さ」が引き伸ばされてそもそもの味が薄まってしまっているように感じる。
そして赤木の主張に触れるたびになぜか、こう感じてしまう。
「赤木には絶望が足りていない」
あの一万字を締める文言にも、甘やかな「国家への希望」が語られていた。
そしてこんどの書籍においても、甘やかな「社会への希望」が語られている。
絶望を口にする人間が、なぜそこまで甘えを「希望」できるのか。
私には理解できない。
今、この国に必要なのは「希望」ではない。――「沈黙」だ。
自らの「希望」を唱えることで何かが変わるというなら、とっくにこの国は「戦後レジーム」から脱却しているだろう。