真・彼女ができないやつの10の鎧


まあ、どのくらいの数のモテない人間がそういう鎧を着ているかは別にして、


非モテではまったくないんだが、しかし自分のモテなさを自覚的に認識していて、
 その上で全くモテない人間の鎧とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」


ような、ヲチャーの都合のいい妄想の中に出てきそうなモテない人間に、鎧のことを紹介するために
着るべき10着を選んでみたいのだけれど。
(要は「脱オタクファッションガイド」の対偶版だな。モテない人間に鎧を脱げと説教するのではなく
 相互のコミュニケーションの入口として)


そもそもあくまで「個人的なリハビリ」なので、時間的に過大な負担を伴う3行、4行以上の説明は避けたい。
できれば短文エントリ、長くても2行ずつにとどめたい。
あと、いくらモテない人間的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。
喪男板好きが『電波男』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。
そういう感じ。


モテない人間の設定は
護身知識はいわゆる「はてな非モテ」的なものを除けば、2chのスレ程度は見ている
サブカル度も低いが、頭はけっこう良い
という条件で。


まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。


1.隠れ蓑(京レ)
まあ、いきなりこれかよとも思うけれど、「モテない人間の願望」を濃縮しきっていて、「モテない人間の願望」を決定づけたという点では
外せないんだよなあ。
ただ、ここで東セラの3302式にしてしまうと、モテツールなので彼女ができてしまうかも。
この情報戦仕様の鎧について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報をも相手に
漏らさないかということは、モテない人間側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。




2.陸自アームスーツ(陸自式強化外骨格) ・ 3.海自アームスーツ(海自303式強化外骨格)
アレって典型的な「ヲチャーが考えるモテない人間が着ていそうな鎧(そうヲチャーが思い込んでいるだけ。実際は全然着ていない)」そのもの
という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それをモテない人間にぶつけて確かめてみるには
一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「ミリオタとしてはこの二つは“兵器”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。




4.思考戦車(公安9課)
ある種のSFオタが持ってる鎧への憧憬と、士郎正宗監修のオタ的な考証へのこだわりを
モテない人間に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも押井守的な


「没個性的なださカッコよさ」を体現するウチコマ
「バトーさん的に好みなAI」を体現するタチコマ


の二種をはじめとして、オタ好きのするキャラをちりばめているのが、紹介してみたい理由。




5.ライダーシステム(ボード)
たぶんこれを見たモテない人間は「仮面ライダーだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
この装備のシステムに不備がないこと、烏丸所長が謝らなかったこと、
心の問題において本来の性能が低下し、これを装備する者の命を危機にさらす上、その心の隙間を敵に突かれて、敵にマインドコントロールされる危険もあるのに、
その上、この鎧を最終形態であるキングフォームへと強化すると、今度はこれを装備し続けると身も心も怪人になってしまうという致命的な欠陥が発生すること、
というか、この作品の人気を支えていたのが役者の致命的な滑舌の悪さだったということ、
なんかを非オタのモテない人間と話してみたいかな、という妄想的願望。




6.ズバットスーツ(飛鳥五郎
「やっぱり特撮は子供のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「宇宙刑事シリーズ」
でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この飛鳥五郎の復讐に燃える早川健の無敵さが好きだから。
あり得ない用心棒の特技と平気でわたりあって、なおかつ日本一、っていう設定が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、
その「ヒーロー」というイメージへの徹底さがいかにも特撮的だなあと思えてしまうから。
ズバットへの変身時間の短さを俺自身はご都合主義とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、
一方でこれがメタルヒーローシリーズだったらきっちり1分40分のバンクにしてしまうだろうとも思う。
なのに、脚本的なかっこよさを優先して変身シーンのない変身ヒーローを作ってしまう、というあたり、どうしても
「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ(仮面ライダーJの巨大化にあくまでも反対した)石森章太郎がそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。
変身前の早川健の方が高評価なのと合わせて、そんなことをモテない人間に話してみたい。




7.プロテクトギア(特機隊)
今の若年層で『紅い眼鏡』見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
攻殻機動隊よりも前の段階で、押井の哲学とか演出技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、
こういうクオリティの作品が単館系映画館でこの時代にかかっていたんだよ、というのは、
別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく押井好きとしては不思議に誇らしいし、
いわゆるシネマコンプレックスでしか押井を知らないモテない人間には見せてあげたいなと思う。




8.バイカンフー(剣狼)
ロム兄さんの「目」あるいは「前口上」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「貴様等に名乗る名前はない」的な感覚がモテない人間には共通してあるのかなということを感じていて、
だからこそロム兄さんの最終話の台詞は「クロノス族族長キライ・ストールが一子、ロム・ストール」以外ではあり得なかったとも思う。
「透明な存在の終わりなき日常」というモテない人間の感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「モテない人間の気分」の源は一方的なコミュニケーション方法にあったんじゃないか、
という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。




9.機動歩兵(地球連邦軍
これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういうハインライン小説風味のパワードスーツがスターシップ・トゥルーパーズで映像化されていない点が、それがモテない人間に受け入れられるか
気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。




10.石ころぼうしドラえもん
9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に石ころぼうしを選んだ。
隠れ蓑から始まって石ころぼうしで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、喪男の護身の先駆けと
なった鎧でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい鎧がありそうな気もする。




というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10着目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。




「駄目だこのリハビリは。俺がちゃんとした病院紹介してやる」というのは大歓迎。
この試みそのものに関する意見はあきらかに途中から方向が大幅にズレたので聞かない。





アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本
http://anond.hatelabo.jp/20080721222220


彼女ができないやつの10の鎧
http://anond.hatelabo.jp/20080726155322


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