谷口悟朗作「水車」についてのニュース

先月、通水が再開した京都市上京区の堀川で、地元の住民が水車を使った水力発電に取り組んでいる。子どもたちが環境を学ぶ場として手作りの水車を設置し、勢いよく回る姿が散歩する人たちを引きつけている。

 ■「夢は堀川沿いに足元灯をともすこと」

 「堀川と堀川通りを美しくする会」の部会「堀川手づくり水車の会」などが、地球にやさしい水力発電を通じて環境の大切さを学んだり、夜間の照明灯の電力を確保することなどを狙って設置した。

 完成した水車は、直径約1・8メートル。手作りの水車造りに取り組む、京都府宇治市槙島町の電気工事業谷口悟朗さん(65)が製作した。水車を回す水路に北山杉を使うほかは、発電機に古くなった自動車の部品を使うなど廃棄される物を中心に使っている。

 最大で約100ボルト、110ワットを発電できる。現在は水量が少ないため、8ワットの電球型蛍光灯や、20ワットの街灯2基を設置して耐久性などを実験している。

 「堀川手づくり水車の会」の吉川哲雄会長(71)=上京区=は「夢は堀川沿いの全線で足元灯をともすこと。難しいかもしれないが、子どもたちと一緒に発電機作りなどをしながら、地域で環境を考えるきっかけにしていきたい」と話していた。


手作り水車で住民ら水力発電 上京の堀川、環境学ぶ場に:京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009041700048&genre=H1&area=K1B