たとえば恐竜のように〜テキストサイトの「衰退」と「進化」〜
「テキストサイト界隈の衰退」という表現は正しいのか - テキストサイトブーム関連まとめページ制作作業の進捗報告書
http://d.hatena.ne.jp/sakuraba_text/20091018/1255892346
恐竜といえば絶滅というくらいに繁栄のあと衰退するものの典型例として語られる恐竜であったが、文科省検定合格教科書的な理由でいまも続くその慣用句的な表現はさておき、ここ十数年の恐竜の繁栄と衰退に関する自然科学的定説というのは、「恐竜は鳥に進化した」というものである。
それを念頭に置いてテキストサイト界隈という<恐竜>を振り返ってみれば、それがブログなりSNSなりまとめブログなりといった<鳥>に「進化」したことは明白だろう。
コアなサイトが残っているから「成熟」したという表現は、むしろ「化石化」とした方がいいのではないか。
こんな間抜けなブログですら年間50万HIT(?)しているのだから、まさに恐竜は鳥になったというわけだ。
ちなみに、2002年が第一次ブログブームなので、時期的に「テキストサイト界隈の衰退」と完全に一致する。
さらに言えば、動画サイトや画像SNSやミニブログなど、より受動性の高いサービスが次々と開始され流行する中で、長文の文字を読まなければならないテキストサイトのコンテンツとしての価値が相対的に低下したことはまぎれもない事実だ。
だらだら画面を下にスクロールし続けるなんて馬鹿なの?死ぬの?みたいな。
いくらサブカルや文化だと持ち上げてみせようが、しょせんエンターテイメントでしかない以上、テキストサイト界隈がより低リテラシーのコンテンツに取って代わられるのは当然の話だろう。