レポート:「韓国ブーム」への韓国人女性の「かなり」冷ややかな視線

「れぽーと、れぽ−と(ぇヵ”ぉ)」*1
今回は、ブームの発信源(?)である韓国に留学中の友人などから私が得たレポートです。
よって、これらは私の憶測ではなく、現地の生の声であるとお考えください。*2


この話は、某通信社の「兄さん」が、取材のために韓国を訪れたことに始まります。その兄さんが、日本の「韓国ブーム」の資料としてAERAの「冬ソナ」特集号を持っていました。
以下、内輪のサイトよりの引用です。(「お姐様」ごめんなさい)

アエラヨン様の写真を見て韓国のお姉さんたちは「きもーい」を連発し、
>「日本にはかっこいい俳優いっぱいいるのに、なんでこいつが人気あるの?」と。
>私:「いやー、たぶんこういう顔の日本人がいないからじゃ?」
お姉さんたち:「韓国にもいないよ...」。。
>確かに。ヨン様の好き嫌いは別にして、韓国にもこんな男はいません。
>(いま、大学の図書館なので一応周りを見渡してみるw)

かの「お姐様」は、現在大学に留学中なのですが、つまりその周囲の20代の韓国人女性には「ヨン様」は非常にウケが悪いようです。
てゆーか、「きもーい」というセリフが連発されているあたり、到底好かれているとは思えません。
ここからも、先の思考実験で批評した記事内の「日本人女性が韓国を同時代的な国とみなして」云々が、根底から怪しくなってきます。同時代的感性を共有しているというのなら、ここまでのギャップが現れるなんてことは、到底ないでしょう。むしろ、韓国人女性の方が日本に対して同時代的な(正確な?)情報を持っているようです。まあ、好みの問題なんで一概には言えませんが・・・
しかし、「こういう顔」は「韓国にもいない」と言い切られているという現状を、日本のオバサン方が知ったらどう思うのでしょうか、あるいは「韓国マニア」の女性にとってはどう聞こえるのでしょうか。
ペ・ヨンジュン・・・・・・キサマいったい何者だ!?」「フハハハッ!オフコース!(謎)」
また、「兄さん」のコメントにも

>インタビューのテープを見てみると、
>韓国のお姉さんが冬ソナブームについて「不思議だ〜、不思議だ〜」と繰り返し話しています。

とあります。
どうやら、韓国人女性とって、日本の「韓国ブーム」というか「冬ソナ」ブームは、「か・な・り」、「相・当」、理解不能な奇妙なものに映っているようです。
山田花子が日本の大女優として韓国人男性に「大モテ」!」というのと同じくらいの奇妙さなのでしょうか?*3
また、かの「お姐様」からは、韓国に滞在し事情に通じているからこその、非常に興味深い(?)情報も寄せられました。

>「冬ソナ」で注目すべきは「涙の女王」ことヒロインのチェ・ジウです。
>彼女は鼻を改築してしまったことによって韓国語のとある子音がどうしても発音できず、
>キャリアウーマン役なのにすごい頭悪そうなしゃべり方が涙を誘いますw 
アエラの記事によると日本の高学歴の女子の中には彼女にあこがれて
>そのファッションや髪型をまねする人までいるとのことですが、
>韓国の同世代の女子にはめっちゃ嫌われております。

さすが整形大国、韓国・・・・・・
しかし、聞けば聞くほど、ついつい笑ってしま・・・いやいや涙を誘う、相当トホホな状況です。
「キャリアウーマン役なのにすごい頭悪そうなしゃべり方」が理由で「涙の女王」だなんて・・・・・・。
韓国ブーム」に熱を上げた後、まともに韓国語ができるようになったとたん、百年の恋も冷めるというような、日本人に対する心憎い深謀遠慮なのでしょうか?
しかし、鼻を改築=整形することにそのようなリスクがあろうとは・・・・・・相変わらずアノ声で歌っているマイケル・ジャクソンなんかは、案外整形してないのかもしれません。*4
そしてまた、韓国内で「同世代の女子にめっちゃ嫌われている」にもかかわらず、かの「涙の女王」にあこがれる「日本の高学歴女子」。
これのどこをどう見れば「同時代的」なのか、私にはさっぱりわかりません。まあ、そもそもこの「ファッションや髪型をまねする」、「日本の高学歴女子」が実在するのかどうかを疑ったほうが早いのかもしれませんが。
ちなみに、「涙の女王」は、プロデューサーと寝まくって仕事を取ることでも有名なのだそうです。どうやらその辺でも嫌われているようです。


そして、私をマクー空間へ引きずり込んだ、映画通でもある「強敵(とも)」からは、次のような「冬ソナ」レビューが。
「女性キャラが高校の恩師に挨拶に行く場面」で、その恩師が「女性の顔も名前も忘れていた」ということについて、

>拙者は、この場面を観て、「フランスに留学するような生徒の顔を忘れるのか」と思いました。
>拙者はこの会話から人物設定の曖昧さ、さらに粗さを感じました。何故なら、フランスに留学する生徒(しかも美人で若い[卒業後十年以内と思われる])を忘れる先生がいるとは拙者には到底思えないからです。

そして、この忘れていた「理由」についての考察がふるっています。

>この恩師が忘れっぽい性格の人なのか、単に彼が照れているのか、
>あるいは韓国にはわざわざ生徒の顔を覚えないような何か習慣があるのか、
>はたまた彼女が整形して現れたからなのか。
>いろいろ考えましたが、

いろいろ考えすぎのような気もしますが、それらが真実でないという証拠はありません(w*5
で、結局、

>拙者的には脚本が下手なのだろうと結論しました。
>作中の恩師は脇役のようですが、マンガ風にいうとキャラが立っていないということになります。

韓国ドラマにとって、恋愛という軸に触れない人間の描写などどうでもいい、ということでしょうか。ある意味、その「いい加減さが受けている」ともよく聞く話ですが、だとすれば、やはり「同時代的」云々という見解には(以下ry
大体、キャラの立っていないドラマを見て許せるのは、今や日本広しといえども「SEED」ファンの腐女子だけです。*6少しホッとすることに、「腐女子が「冬ソナ」に萌えている、などという狂ったニュース」は、まだ、今のところ聞こえてきていません。
しかし、もしそうなったら、恐ろしい・・・、実に恐ろしい限りですが・・・・・・
「機動新世紀少女革命エヴァンゲリオンSEED」といわれる「蒼穹のファスナー」でも見てマインドコントロールを受けたほうが社会に適合できそうです。*7
いやっ!!もしかすると、もしかすると!!!
そう、「ドラマの完成度を求めずにキャラクターに記号的に萌える」という腐女子的、もといオタク的心性が、今までオタクとは、最も遠い位置にあると思われていた中高年女性層にまで浸透してしまった・・・・・・、「冬ソナ」ブームは、そんな恐ろしい「事実」をわれわれの目の前に突きつけているのかもしれません。
「萌える中高年」・・・・・・勘弁してください(泣。
・・・・・・ハッ!だからか?だからなのか!?
あの、小泉純一郎が支持されていたという異常な事態は、このせいなのか!!??

*1:CMネタは以下ryということで、YBB!のCMに出ていた結婚直前の広末涼子のセリフが元ネタです。ってもう風化してるよなあ・・・

*2:もちろん、たまたまこういう意見の女性が友人の近くに多くいたという可能性もありますが。

*3:ああスミマセン、ゴメンナサイ

*4:いや、実は今裁判中なのはバブルス君なのかも・・・?

*5:特に、整形したから分からないというのは実に「ありそう」です

*6:注!SEEDはガンダムに含まれません。危険です!白痴線の内側に入らないでください!!

*7:まあ、こんなアニメが「わざわざ深夜枠で放映されている」こと自体、何か間違っていると思うのですが。