【2004年6月】

“韓国ブーム”の正体=フェミ・オリエンタリズム?
掲載以来今でも一日平均で10〜20人が検索で飛んでくる、当ブログの目玉記事。*1
ARTIFACT@ハテナ系さん、電網山賊さん、その場所にさんほか、数名の方からトラックバックも受ける。
冬のソナタ』が主導する「韓国ブーム(韓流)」に対して、その担い手が女性であることに注目し、そこからこの現象が一見逆説的に見えるが「フェミニズムへのバックラッシュ」の一端ではないのかと指摘する。また同時に、その担い手は韓国を「フェミニズムなき地」だとまなざすことによって「失われた楽園」を見出そうとする「オリエンタリズム」的な側面も持っているのではないのか、と指摘し、「韓国ブーム(韓流)」とは、この二つの点の複合的現象ではないのかと位置づけをする。
コメント欄では、早々に「冬ソナ」の登場人物名を名乗る女性による「怒りの書き込み」を受け、それについ釣られて長文レスを返すという恥ずかしい醜態も晒しています。ただ、そのコメントは根本的に私の意図を取り違えており、さらにその姿勢からくみ取れる教訓としては、「“純粋に楽しむ”ということの政治性」への注意ということを指摘できるでしょうか。

*1:注:これは、2005年1月時点の記事です