いや そのりくつはおかしい

こちらの厚生労働白書の「出生率」のニュースに関しては、すでにあちらこちらで蜂の巣にされてるようなので、あえて晒し上げるだけに留めますが、


個人的に同じような理由で、それってどうよと思ったのがこれ、
熊野古道でストレス解消 歩く前後でホルモン量変化

語り部」とともに熊野古道を歩くとストレスが解消される―。世界遺産をめぐるこんな調査結果を、和歌山県や和歌山健康センターなどが28日までにまとめた。(中略)唾液中の免疫グロブリンAを調べると、和歌山市から参加、熊野古道に移動した人は1.7倍になり、熊野古道を歩いた後も1.3倍を維持、免疫力が強まっていた。
県は、語り部と話しながら歩いたことが“癒やし”効果を高めたと分析。語り部に、健康への知識を習得してもらうよう研修を始めた。

語り部と話しながら歩いたことが“癒やし”効果を高めた」と判断するには、当然「語り部なしで熊野古道を歩く場合」のデータが必須条件だという事は、脊髄反射でわかるわけですが、そんな調査はしていないであろう罠。
さらに詳細に突き詰めれば、そもそも「熊野古道を歩くとストレスが解消される」という特殊事例を証明するためには、「雑木林を歩いたときのデータ」や「公園を歩いたときのデータ」や「街中を歩いたときのデータ」が比較対照として必須だと思われるのですが、そんなこともしていなさそうな罠。
ぶっちゃけた話、頼みもせんのにグダグダ御託を並べられて歩くより、ただ静かに熊野古道を歩いたほうがよっぽどストレスフリーな快適な「癒やし」体験になると思うのですが、いかがでしょうか。


まあ、結論ありきの提灯記事用の科学風味出来レースにそんな野暮な突っ込みはナシよって話ですか?
――厚生労働白書の「出生率」だって、根は同じことでしょうが。