「美しい伝統」は、常に「西洋」によって支えられる。(無自覚に)

“方言ブーム”とです。 響き新鮮、想像する楽しみ

≪女子高生に人気≫
「でら(とても)かわいいー!」「いくべ」。東京・渋谷センター街。女子高生の会話に耳を傾けると、方言が飛び交っている。「よく使うのは『…だべ』と『でら』かな。ズーズー弁も。方言を使うと、テンションがあがって楽しい」と都内の高校三年生(18)。テレビでスマップのメンバーが方言を話しているのを聞いて、使い始めたという。クラスの友人もほとんど使っているとか。
「なまら(北海道)せからしか(九州地方)=とてもわずらわしい」など各地の方言を混ぜたり、会話中の言葉や語尾だけを方言にしたりと、使い方はさまざまだ。


……別にどうでもいいけどさ、それもはや方言じゃないだろ…?


地域性が剥離した単なるメディア言語じゃないの?


それより笑ったのがコレですよコレ。

名古屋市のラジオ局でDJをしている伊藤秀志さん(51)も方言を生かしたシンガー・ソングライターだ。三年前、ラジオで「大きな古時計」を秋田弁で披露した。「遊び心で歌った」だけだが「歌っているのはだれ?」「どこで買えるの?」など問い合わせが殺到。「フランス語のように美しいが、何語か?」という質問もきた。


「フランス語のように聞こえなければ、美しくは思えなかった」というわけだ。


「歴史だ、伝統だ」とナニがナニして言われていようが、根本的に自らの指針でもって評価しようという性分なんてこの国にはないわけですよ。やっぱりね。


あーそういえば、「どっかの新しい教科書」でも、ギリシャ美術なりヨーロッパ美術なりを引き合いに出してしか、伝統美術の美しさを賛美できていなかったかしらね。


――お笑い日本ナショナリズムってとこか。