天竺までは何マイル?〜「非モテ」は続くよどこまでも〜

非モテ」議論の困難さには、書き手のスタンスの中に、メタレベルとベタレベルが絶えず交錯している、あるいは同一心理の中に並存しているということも一因としてあげられるのではないだろうか。


「メタレベル」という言い方が学術サブカル的でイケ好かないという向きには、「ネタレベル」と置き換えてもらっても差し支えない。


どうしようもなく、きんもーっ☆*1い自分語りであると同時に、それをナナメ上空から俯瞰しネタとして昇華せんとするエンターテイメント精神の発露(あるいはサービス精神)であるという構造が、「非モテ」議論には例外なく含まれ、そこにさらに最近先鋭化してきた、「非モテ」レベルの差異化――個別主義的な運動化のベクトルが、議論の混乱に拍車をかけている。

*1:いってやったいってやった