ネットワーカーの死

それはどのようにして「感知」されるものなのだろうか。


よく聞く(?)ものとしては、当事者の死後に家族が遺品を整理している過程でその存在に気づくというもの。
つまり、遺族が当事者の死をネットに知らせるというものである。


その類例として、友人・知人がそれを知って、自分のサイトなりブログなりで言及するというものもある。


ただ、自分がネット上で活動していることを、家族や友人・知人に教えず=知らせず、ネット上ではネット上だけの人間関係を築いているタイプの当事者の場合は、はたしていかようにしてそれが「感知」されることになるのだろうか。


ネットを通じて知り合った人間に実際に会っていたとしても、よほど緊密に連絡を取るようなことをしていない限り、その死を「感知」することなどできないのではないか。いや、当然できないだろう。


ならば、一定期間の更新の停止といった「状況証拠」から推測するということしかできないわけだが、それとてそもそも「反応」が得られないのだから、実際のところどうなっているかなど、「感知」することはできない。


家族、友人知人など、現実に関係を持つ人間がいなかった場合には、それこそ泡のように静かに消えていくことになるのだろう。


よほどの有名人でもない限り。