おぼろげな記憶の「底」


いつだったか学生時代の放課後に、インターネット黎明期のパソコンを男何人かであつまっていじっていたときに、「バイオリズム判定」なるサイトで少しばかり盛り上がったという記憶がある。


そして、そこで自分の人生のバイオリズムなるものを判定してみると、見事に二十代がそのすべての時間を通じてどん底であるとの結果が出たことを、今でもはっきりと覚えている。


あれからなんどか、もはや名前すら定かではないそのサイトを探してみたりもしたのだが、やはり当然見つからないまま、自分の二十代という時間が最低であることを、繰り返し繰り返し自覚している。


せめてすり鉢の底であれば、まだ這い上がれもできようものだが、それがアリ地獄の巣であったなら、何をかいわんやあにはからんや