恋愛潮流の行方

G★RDIAS - オバサンの性的欲望は少年へと向かう
http://d.hatena.ne.jp/gordias/20070807/1186412993


「王子ブーム」は「韓流ブーム」の系譜であると説かれたその指摘を読んで、だいぶ前に自分が書いたものをまた思い出した。

こころ世代のテンノーゲーム - やわらかなバックラッシュ
http://d.hatena.ne.jp/umeten/20060725/p4

韓国ブーム”の正体=フェミ・オリエンタリズム?
「韓国」ブームの問題点
思考実験としての「韓国ブーム」批評記事への批評
レポート:「韓国ブーム」への韓国人女性の「かなり」冷ややかな視線


韓国ブームを「バックラッシュ的」と評したその方向性も、性的な=女性的な消費意欲へのベクトルを下敷きにしていたのだが、「抱かれたい」という「被欲情への欲望」から、「抱きたい」という「欲情への欲望」への転換とまでは考えていなかった。


なるほどやはり、オリエンタリズムはやはりセクシャリズム(欲望のまなざし)なのか。


いずれにしろ、男女双方においてこうして理想像が過剰に流布することで*1、大多数の人間は恋愛願望というものを妄想消費によって消化するようになり、
いずれ近いうちには、妄想的=理想的な容姿を持った人間だけが現実の恋愛活動を行うという、恋愛純化時代が完成するのだろう。
事実、もうその端緒は開かれているのだから。


なにせ、生身の人間には金がかかりすぎる。


一人で生きることすらおぼつかないままに、もう一人分の生活をまかなうなど、精神的にも物理的にも、とてもじゃないが余裕もヘッタクレもあったものではない。


そうするとまたぞろ汚泥のような臭気を放つオヤジが「最近の若者は〜」というさび付いた決まり文句を伝家の宝刀のごとく掲げて見せるのだろうが、


ゴタクを言う暇があったら金をよこせという話だ。

*1:二次元、三次元の違いはあるにせよ