村上春樹は風の詩を聞く
時事ネタなんだよな、基本的に。そして、徹底的に。その一言がこの件についてのおれの結論。
私にも話させて : 村上春樹のエルサレム賞受賞スピーチについて
http://watashinim.exblog.jp/9358776/
代弁すること、加担すること - モジモジ君の日記。みたいな。
http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20090220/p1
村上春樹による政治的なスピーチと、湧き上がる非政治的な解釈 - ブログのきおくそうしつ Amnesia on the Blog
http://d.hatena.ne.jp/tmsigmund/20090220
議論の根幹として、実は「村上春樹自身」に対する問い、内面の如何、政治性への云々はそもそも意味をもっておらず、「村上春樹的なるもの」がもたらず波及効果を認めるか認めないか、あるいは、それが及ぶ範囲をどのように測定するのかが「春樹−イスラエル」議論の核をなしていると言うことだ。
で、自分はというと、以下の通り。
村上春樹に喝采を送る人間は腹を切って死ぬべきである - こころ世代のテンノーゲーム
http://d.hatena.ne.jp/umeten/20090216/p2
やっぱりどう考えても時事ネタなんだよ。噂話が経ち消えるのと同じようなレベルの話でしかない。
たとえば以下のリストを見たら、選択肢が十分にある人間でも「これらを回避するのは無理だな」と思うのが日本だ。
イスラエル支援企業リスト:スターバックスなど:パレスチナ情報センター
http://palestine-heiwa.org/choice/list.html
スポーツニュースと何がどう違うんだ?「感動」する人間がいるって意味じゃ同じだろうに。
アニメレビューと何がどう違うんだ?ネットで人目を引く話題という以上の違いがどこに?
それとも村上ファンはスポーツファンやアニメファンよりも「品格」が上だっての?
貧困・病気・争いが「自己責任」だというのがこの日本だというなら、なんでパレスチナだけがその「責任」を「免除」されようとしてるんだ?
社会もなく、政治もなしに、「村上春樹」だけがそこにいる滑稽な日本の風景。
「あなたは?」と聞かれたら、「とりあえず、村上春樹に感動するような余裕はない」とだけ答えよう。
スターバックスでコーヒーを飲むような余裕は。