「信仰」獲得のための手がかりとしての熱中メカニズム解説リンク


心理学的に「ハマる」とは?/ 特集「ハマる」 - フリマガ・フリーマガジン トリコット
http://toricot.jp/html/backnumber/2007aut/special/psychology.html

最初から失敗ばかりだと、まったく?強化"されないから、「こりゃダメだ、自分には向かないな」と、すぐにあきらめてしまう。だから入り口のところでは、「たまたま成功した」っていう運の要素が大きく影響を及ぼしたりするんですよ。「ビギナーズラックでギャンブルに勝った」というように。ただし、その後に報われない状態が続くと、?消去"といって行動をやめてしまうこともありますが。


そして、成功体験が重なっていくと、人間って?進歩の体験"をしたくなるんです。「もっと速いボールを打ちたい」とか、「確率は悪いけど、配当が高いギャンブルをやってみたい」というように。こうして、成功を求めて行動を繰り返し、難しいことに挑戦していく。これが?変率強化スケジュール"となって自発的な行動が強化され、完全にハマっていくわけですね。

脳科学的に「ハマる」とは?/ 特集「ハマる」 - フリマガ・フリーマガジン トリコット
http://toricot.jp/html/backnumber/2007aut/special/neuroscience.html

一般的にセロトニンの分泌量が多い人は、危険なことが好きなリスク追求型の脳をしていて、F1ドライバーや冒険家に多く、一代で財を築いた企業家などにもよくみられます。こうした脳の持ち主は、どちらかというと叱られることでモチベーションを上げるタイプです。
一方、セロトニン量が少ない脳の人は、リスク回避型。多くの人はこのタイプに属していて、ほめられることで脳が元気になります。


人間は、成功と挫折を繰り返すことで意欲を持続させ、ハマっていきます。自分の好きなことをやっているときが一番の快感状態であり、快感は脳がもっとも機能を発揮する要素でもあります。だから、まずはいろんなことにトライしてみて、自分に合っているものは何なのか、探すことが大切です。「どうせ何をやっても続かないから」とあきらめている人だって、ただ単に、自分に合わないことばかり選んでしまっただけかもしれません。

惜しい負け 脳は「勝った」と誤解して 「次は次は」と ドツボにはまる:Garbagenews.com
http://www.garbagenews.net/archives/320876.html

今回の研究結果を受けてClark博士は「ギャンブルをする人は、『僅差の負け』を特殊イベントとして認識する場合が多い。もっともっとギャンブルを続けるよう、うながすためのイベントだと思うわけだ。実際、今回の研究では『僅差の負け』で、人は『本当は負けている』にも関わらず、脳内では『勝っているかのように反応する』ことが分かった。心理的解釈だけでなく、神経生物学的な解釈を関連付けることで、一般社会におけるギャンブルをする人の行動や、それが常習的なものとなる、いわば病みつきになる理由がかいま見れた」とコメントしている。

ギャンブル依存症カウンセリング  4:ギャンブル依存に関する基礎知識
http://www.geocities.jp/joininthelaughter/sono5.html

 人々がギャンブルにハマるシステムを心理学的に考えてみると、第一に、「たまに(ランダムに)勝てる時があるため」
と言えます。
この「ランダム報酬」は(行動心理学的に言えば)、まさに最強のシステムとなります。
 人は報酬が全く無ければやる気を無くしますし、報酬だらけの状況ではモチベーションが低下しますし、報酬が規則
的ならば、いずれはそのパターンに飽きてしまうのです…。
 ところが、たまに(ランダムに)報酬を与えられると、その「期待感」でモチベーションは長期間、継続し続けるのです。


 次に、ギャンブルにハマるシステムの第二について考えてみましょう。それは、人が持つ観察学習(モデリング)という
能力にあります。(観察学習とは、モデルとなる人の行動様式を見ることで、自らの行動様式を変容することです)
 この人間の仕組みを主催者側が利用すると、驚くべき効果が発生します。パチンコ店ではドル箱を山積みにした台を
数台置くだけで集客力は倍増し、競馬場では何千万円も儲けた人を宣伝すれば、皆が我先に馬券を買い求めるので
す。(残念ではありますが、それだけで客(カモ)は自然と集まってしまいます)


 さて、このモデリングを先ほどのランダム報酬と組み合わせると、恐ろしいことが起こります。他人の「快」を自分の
「快」と勘違いして、モチベーションを継続させてしまうからです。
 例えば、本来の自分は「不快」「不快」「不快」「不快」「不快」「不快」…であり、もうギャンブルなど止めたく感じている
所に、他人(又は友人が)大勝ちしているのを見ると、そこに「快」を付け足し、ランダムシステムが復活してしまうので
す!

(記事)はまる心のナゾ(1)
http://www.asyura2.com/2002/bd17/msg/293.html

麻薬や覚せい剤に対する依存の本質は「その効果を繰り返し経験したいと思う強烈で制御不能の欲求」とされている。制御不能とは、だんだんエスカレートしてきたとか、やめようと思ってもやめられない、悪いと知りつつ手を出す、仕事や家庭を犠牲にしてもやってしまう、ということだ。こんな状態をアディクション(し癖)と呼ぶ。


 カナダのグループが昨年発表した研究によると、私たちの脳の前方を時期で何度か刺激していると、脳の中で依存と関係の深い化学物質が盛んに放出されるようになるそうだ。このとき刺激を受けた人々は何の変化も自覚しておらず、気分や感情も普段のままであったという。
 だが、この化学物質はやがて神経の活動に永続的な変化を起こし、決まった手順通りに行動しないと気が済まない、という状態を作り出す。そういう変化はいつの間にか起きる。


心理療法随想 6 時間という問題
http://www.02.246.ne.jp/~kasahara/psycho/zuiso6.html

退屈な時に発生しやすい、「ゲームにはまる」という現象を生理学的に検討しようという試みが、わが国で始まっているという(『朝日新聞』1998年5月21日夕刊)。その記事によれば、脳内で産生される化学物質の影響によって、「はまる」が「依存」に移行するのではないかと推定されているようである。とはいえ、仮にそのような状態にある者の脳内に、特定の化学物質が有意に多く検出されたとしても、それがゲームのようなものに「はまる」(あるいは依存する)原因になっているのかどうかは、それだけではわからない。そのような化学物質が検出されたとしても、それは、「はまった」(あるいは依存するようになった)結果かもしれないからである。前回の連載で指摘したように、そうした化学物質によって人間の行動を説明するためには、人間の行動について観察される、さまざまな側面をことごとく無視する必要がある。このような話を聞くと、現代科学は、人間をロボットと見なす傾向をますます強めていることがわかる。


本当にしたいことは、もちろんひとつだけではないけれども、このように強い抵抗のあるものが、実は本人が本当にしたい事柄のひとつだと考えてよい。その理由については、ここで説明する余裕はないので、関心のある方は、拙著(笠原、1995年)第2章を参照されたい。意識で自分のしたいことがわかっている場合もいない場合も、時間がない時の方が、それに充てられる時間が少ない分だけ抵抗が少なく、時間が多い時の方が逆に抵抗が強くなる。そのため、人によっては、休日には、外に出かける約束や予定をいつも入れてしまうか、それができない時には一日中寝ているという形を取ることになる。そして、起きている場合でも、不安やパニックなどの心因性の症状を作るか、つまらないことで時間をつぶすか、一過性の痴呆状態を作るかするのである。このような症候群を、私は、有閑症候群と呼んでいる(笠原、1997年、第7章)。