「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」がインディゴチルドレンすれすれな件

障害を特殊能力に「置き抱え」て描き、当事者を応援すること自体を否定するわけではない。
ただ、それとまったく同じ発想のオカルトがインディゴチルドレンだということだ。

LDと関係のある映画が上演されます-KAZ先生のEdu Blog
http://edublog.jp/kaz1229/archive/179
たまたまTVで新作映画「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」（クリス・コロンバス監督）の予告のCMを見ていて、「読字障害で多動なごく普通の高校生パーシーがたどる数奇な・・・」というフレーズが目に飛び込んできました。

映画「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」クリス・コロンバス監督 (1/2ページ) - MSN産経ニュース
 http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100309/tnr1003090816004-n1.htm

■難読症の娘との絆が生んだ作品
　ギリシャ神話をモチーフにした公開中のファンタジー映画「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」は、学習障害の「難読症」と深くかかわっている作品だ。原作者も難読症の子を持つが、映画化を手がけたクリス・コロンバス監督（５１）も娘が難読症に悩まされてきた。来日したコロンバス監督は「この作品は娘とのきずなから生まれた」と打ち明ける。
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　もともと原作が誕生したのも、アメリカの作家、リック・リオーダンが難読症の息子に神話を語り聞かせているうちに小説化をせがまれたのが発端。主人公のパーシーも難読症だが、文章の中に隠されたギリシャ語が判別できるという特殊能力を持っており、コロンバス監督はその点に強く引かれたと語る。
　「パーシーは難読症を逆に力にする。障害や問題を抱えている子供たちに、それが力になるというメッセージを映画に込めたかったのです」

一方、インディゴチルドレンとは

インディゴ・チルドレン
http://www.pandora333.net/indego.html

インディゴ・チルドレンって知ってる？

インディゴ・ブルーのオーラを放つ　生まれながらにしてスピリチュアルな子供のことなんだよ.
生まれながらに「自分は神様の子」「人間の体をしていても自分はたましいの存在」と
意識のある子供もとそこまでの意識はなくてもいわゆる霊感の強い子とか。
（子供と言っても現在３０歳４０歳くらいの方もいるんです。）
集団生活が苦手、枠に染まらない性格。
ほかの子とはどこか違う感性もあり、
時にこの子達は病院でＡＤＨＤ（注意欠陥多動性障害）や
ＬＤ（学習障害）だと誤って診断をされ本来は病気でもないのに、
理解者がいないがために病人扱い、
投薬治療、隔離生活も行われているのが現実なんです。

類似のもの「クリスタルチルドレン」「レインボーチルドレン」
YouTube - クリスタルチルドレン（NHKみんなの歌）

映画や小説というファンタジーとして昇華された状態でのエンパワメントならまだしも、インディゴチルドレンのような地に足の付かないレベルのオカルト教義と化してしまった場合、それらは「水らの伝言」や「波動エネルギー」、あるいは「自閉症水銀中毒説」「カゼイン-グルテン原因説」などと同レベルの詐欺ビジネスに貴重な時間と金を捨ててしまうことになってしまう。

かつて日本でも、マンガ『僕の地球を守って』が発端となった「前世探し」が流行し、さまざまの小さな事件となったことがあった。
明らかに欧米文化圏の神話に基づいた「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」が日本でなんらかの事件の発端となるとは考えにくいが、扱っているテーマがテーマだけに、極めて微妙な位置に存在している作品であることは注意しておいてもいいのではないだろうか？