シュタインズ・ゲート


みててあんまりハラハラもワクワクもしないのはなんでだろうか。
ちょうど、まどかマギカでいうと10話の無限ループ展開になったところで、人の死がかかっている分、シュタゲの話の方が緊迫感を感じるハズなんだけど、どうも真剣に見入る感じがしない。
原作ゲームがあるとはいえ、やってないしネタバレもみてないんだからオリジナルアニメのまどかと等しいはずなのに。


メタオタク的な演出や表現というのが嫌いなのかもしれない。
2ちゃんねる用語というかネットスラングというかそういう物をネットの中で見聞きし使う分にはいいけれど、それはそれそれ以外はそれ以外として線引きをしておきたい何かが自分の中にはあるのかもしれない。


主役の宮野守があんまり好みじゃないとかそういうのもあるかな。
あのヒステリックになりきれない奇妙にかしこまった声質が、これはメタフィクションなのだというサインをかもし出している気がする。
いっそ福山潤ルルーシュ演技の方がまだしっかり見たかも。下野のニセ福山演技は却下の方向で。


あと、全体を知らないものからすると展開が遅く感じるのだが、これは1クールで納められなかったものだろうか。
あるいは、コードギアス的なジェットコースター感がだせなかったものか。
そうすると引きの演出がぬるいとかそういうことになるか。


でもちゃんと人気にも話題にも売り上げにもなってるんだから、これはこれでパッケージとして「完成」されてるってことだよなあ。客観的に見れば。


とはいえ、自らの主観に基づけば、俯瞰でしか見ることができないシュタインズ・ゲートというアニメは、何か一つ物足りないものに写るのだった。


もしかしたらもしかしなくてもあれか、エロゲ・ギャルゲをたしなんでこなかったそのツケがこのロートル感にからみつかれている現状ということか?


ゲーム的リアリズム」ねえ。


それを主張していた人の作ったアニメ、フラクタルは、ずいぶん「アナクロ的リアリズム」賛美という諸君や正論が正座して涙しそうなお話しになっていた気がしたんだが気のせいか。




Steins;Gate (シュタインズ・ゲート) (通常版)
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