コロナ時代における日本の地方都市のスーパーの現状

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15台くらいあるレジが半分以上ストップしていた


客が殺到してパニックが起きて止まったのではない
レジ担当者が配置されていないのだ
いや、そもそもレジ自体が閉鎖されている
そう、パート・アルバイトが「いない」のだ


学校に対する全国レベルでの休校要請
その余波である
非正規労働を担っていた保護者が家事育児のため外で働けなくなった
そのため非正規労働力が「無限に供給される」事を前提にしていた企業の足下が揺らいでいる


常日頃であれば商品棚は商品で埋め尽くされ
欠品している様子など見る余地もなかった


だがもはやそうではない
どの商品コーナーの、どの商品棚を見ても、欠品スペースががらんと口を開けている
すべての商品がないというわけではないが、どのジャンルにも満遍なく空の棚がある


恐らく、まだ物流自体は止まっていないのだろう
だが商品を倉庫から棚に供給し補充し並べるための人手が、もう止まっているのだ
パート・アルバイトは品出しとレジを兼ねている
当然、レジに張り付いて作業を担当できる頭数も限られる
労働力の絶対数が足りていないのだから


そしてここから「経営者目線」で考えてみる
「売り場を維持する人員」も「レジを担当する人員」も「商品を補充する人員」も足りない


つまりこういうことになるのではないか
仕入れる商品の品目や全体の数を削減して、少ない人員で営業が可能な範囲に規模を縮小する」


物流と生産に問題がなくても、販売のレベルで発生する「物不足」である