SYSTEM破壊後のWinXPからKNOPPIXを利用してデータを救出&復旧する方法

□使用パソコン
使用中のパソコンは、NEC LaVie LL550 - 4D, Windows XP - Home Edition SP1。
購入時期は2002年12月である。

■0、トラブル発生

ある日、私はXPから提示された「Windowsアップデート」を4つほど同時にダウンロードし、インストールした。
複数のアップデートが同時に行われることは、通常のことである。インストール後、シャットダウンする。


そして・・・・・・悪夢が始まった。

■1、Windows応答せず

起動ボタンを押す。
普通であれば、ここでメーカーロゴ(NECロゴ)が表示され、次いでWindowsロゴ画面が表示されてWindows XPが起動する。
しかし、NECロゴが表示された次の瞬間、突如として、黒い画面に見たこともないエラーメッセージが表示される。

>次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、Windowsを起動できませんでした。
\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEM

一瞬、何が起こったのか理解できない。
そして何度、再起動しても同じ状態が繰り返される。どうやら、完全に壊れたようだ。エラーメッセージの内容は理解できないが、そう理解するほかない。◆(゜д゜#)ハァ?


これに先立って、私のパソコンはすでに「F1キーを押さないとWindows(OS)が起動しない」というトラブルを抱えた状態となっていた。そのため、全ての作業は、メーカーロゴ(NECロゴ)画面で「F1キー押し」経由で行われたことを断っておく。ちなみに、HDDから時折、「カッカッカッカカッカッカッカッ」という異音がし、同時に「動作が重くなる」という現象も起こっている。このトラブルの直前にも、「Windowsアップデート」を行っていた記憶がある。(以下、「F1トラブル」と呼称。)


以下が、このSYSTEM破壊後のWindows XP - Home Editionから、Linuxの一つ、KNOPPIX(クノーピクス)を利用してHDD=ハードディスク内のデータを救出し、Windows XPを復旧するために取ったプロセスのすべてである。

■2、起動フロッピーディスクの恐怖

突然のトラブルの発生。
だが、Windowsのトラブルは、いつだって問答無用で突然である。まずは、ここでうろたえない 。
Windowsユーザーはうろたえなぃぃっ!!。
前回の「F1トラブル」時に作成した起動ディスクを直ちに用意し、挿入。
(約五分経過)
どうやら、起動ディスクは作動したようだ。すると何とか、Windows XPロゴが立ちあがり、見慣れたデスクトップが表示される、と、ホッとしたのもつかの間、超人的な動体視力の持ち主でないと読み取れないほどのまさに一瞬の間に、青い画面でエラーメッセージが表示され、再び画面は闇に包まれた。これが二度、三度続いた。
今回のトラブルは、起動ディスクでは修復ができないレベルのもののようだ・・・◆(゜д゜#)ハァ?
どないせえっちゅーねん・・・!!
そもそもこのパソコンは、前回の「F1トラブル」時において、あろうことか「起動時にFキーがまったく反応しなくなっている」。本来であれば、メーカーロゴ(NECロゴ)画面で、F8を押してセーフモードでの起動や、F2キーを押してBIOS画面からの設定変更、修復という手段が取れるのが当たり前である。
が、それらが「一切反応しない」。◆(゜д゜#)ハァ?
だから、どぉせぇっちゅーんじゃ・・・!!
もはや手の打ちようがないと思われた。
しかし、何度目かの起動ディスク挿入時、突然、これまでの作業時には現れなかった、見たこともない青い画面が立ち現れた。 ◆??(゜д゜)ハァ??
そこには三つの選択肢が表示されている。

  • 「Enterキーを押して、Windows XPを再セットアップを行う」
  • 「Rキーを押して、「回復コンソール」でシステムの修復を行う」
  • Windows XPの再インストールを行う。」

再インストールなど問題外、再セットアップとて同じことではないのか?◆(゜д゜#)ハァ?


私は、迷わず「Rキーを押して、「回復コンソール」でシステムの修復を行う」を選択した。

■3、「回復コンソール」狂想曲

前回のF1トラブル時には、たどり着こうとしてもたどり着けなかった「回復コンソール」。
なぜ、今回このタイミングで立ち現れたかのかは「まったく分からない」が、とにかくこれで「回復」するはず。そう思った。
しかし、Windowsとはそんなユーザーフレンドリーなプログラムではないのだ。


私は・・・、甘かった・・・・・・。


キーボードタイプを選択した次の画面、現れた「回復コンソール」システム。まず第一ステップは、「回復」を行うWindowsの選択だった。選択肢は一つだけ。

>1:C\ Windows

そこで、1キーを押し、Enterを押す。ここまではうまくいった。しかし次の瞬間、私は凍りついた。

>AdministratorのログインPasswordを入力してください。

前回のF1トラブルでの再インストール時にも、Administratorの設定などした記憶がない。大体、私の使用するHome Editionでは、そのような設定はわざわざ表に出ないようなシステムになっているのだ。普通のユーザーであればAdministratorという単語すら記憶に入っていない。
それがこの土壇場で、「ログインPassword」が、「必要」?◆(゜д゜#)ハァ?


一縷の望みを託して、私はググッた(Googleで検索した)。


そして出てきた答えは・・・・・・

「Administratorの設定を先に行っていないとログインPasswordも存在しない」

ということだった。◆(゜д゜#)ハァ?
そして、

「Administrator権限でログインできなければ「回復コンソール」は使用できない」

ということだった。◆(゜д゜#)ハァ?
つまり、どうしようもないということなのか!?「回復コンソール」も使えんのか!? 私の怒りは頂点に達し、もう少しで危うく小宇宙が奇跡を起こすところであった。
しかし、ある質問掲示板サイトでようやく一つの解答を手にすることができた。もちろんそれは、「マイクロソフトのHPではない」。
その解答は、

「Administratorの設定をしていなければPasswordは存在しない」=「何もコマンドを入力せずにEnterを押せばいい」

という至極単純なことだった。
しかし、まったく予想だにしない、そう、「SYSTEMが破壊されたため起動できない」などというおよそ信じられないトラブルが発生した状況下での冷静な判断など、技術者でもない素人が下せようはずがない。そんなこともマイクロソフト社にかかれば、当たり前、「織り込み済み」のことなのだ。まさに、非人間的な企業風土の結晶である。これに対抗できるユーザー蔑視の企業は、三菱自動車くらいのものだろうか。いや、NHKだろうか。それとも、ナベツネ@読売新聞だろうか。
◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?


そして、Enterを押した私は、ようやく「回復コンソール」にたどりついた。


が、これは「あの」マイクロソフト社の作るプログラムである。


そう簡単に「回復」できるはずがなかった。
なんと、あろうことか、その「回復コンソール」とは、DOS/Vコマンドを要求するものだったのである。
今時、普通にパソコンを使っているユーザーがいつ、どこで、どうやって、DOS/Vコマンドに関する知識や経験を得るというのか!!◆(゜д゜#)ハァ?
私は思いつく限りの推理力を発揮して、一覧に示された中から一つのコマンド「CHKDSK」を選択した。そもそもこれはハードディスクの問題であるはずだ。ならば、この「CHKDSK」=「Check Disk」=チェックディスクコマンドを使えばいいはずだ!!
そして、「CHKDSK」を入力し、さあこれで回復するはず・・・っ!!

>AUTOCHK.EXEが見つかりません。AUTOCHK.EXEを含むフルパスを入力してください。


「はあああぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜?!?!」◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?


「人が作ったものなら人を救って見せろ!」という当然の言葉は、当然のごとくゲイツマイクロソフトには通じないものらしい。
ここまで人を愚弄する機械に、私は今まで出会ったことがない。いや人類史上、まれに見る異常な機械なのではないだろうか?!ただでさえトラブルを抱えたユーザーに対して、火に油を注ぐ勢いでさらなるトラブルを押し付けるなどと・・・


「助けて偉い人!!」再び、私はググッた(Googleで検索した)。


同じトラブルを抱えた人はやはり多くいるようだ。そして、各メーカーによってパスも異なるらしい。そこで上げられていたパスは、

こうなったら片っ端から試すしかない。
i386というフォルダが鍵になっていることは以前のトラブルの際にも見た覚えがある。そして、C:\windows\i386を入力した時、ようやく、ハードディスクが反応する音が聞こえ、チェックが始まった。
そして、

>一つ以上のエラーを発見し、修復しました。

という、心待ちにしていたメッセージが表示された。
念のため、先の掲示板にあった、「CHKDSK /r」「CHKDSK /p」という、「詳しいことはよく分からないが、さらに細かいチェック(であろうと思われるもの)」を行おうと考えたが、ただの「CHKDSK」ですらフルパスを打たなければ実行されない状況で、このさらなるコマンドはどうすればいいのか・・・
とりあえず、「CHKDSK /r」と打ち、その後、要求されたフルパスを打ち込んでみた。結局、表示された文字列は先と同様にまったく意味不明なものだったため、何がどう違うのかは分からないが、とにかく作動した。「CHKDSK /p」のほうも同様だった。


さあ、これで「回復」したはず・・・、よし、再起動するか!!!


だが、Windowsとはそんなユーザーフレンドリーなプログラムではなかったのだ。





私は・・・、まだ甘かった・・・・・・。

■4、激闘は憎しみ深く

艱難辛苦を経てようやく、「回復コンソール」の使い道を理解し、そしてディスクのエラーチェックも順調に済み、エラーは修復された、・・・はずだった。
だが、起動後に再び現れた画面は、一面の黒いバックに白字という先とまったく同様のエラーメッセージだった。

>次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、Windowsを起動できませんでした。
\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEM

「回復」してねぇ・・・ぜんぜん「修復」もされてねぇ・・・◆(゜д゜#)ハァ?
私の脳裏に「再インストール」という呪われた言葉がこだまする。
もはや、それしかないのか・・・
論文データも、ブログ用データも、その他もろもろの*1データも、すべてふっ飛ばしてまで、このパソコンを直さなければならないのか・・・
一体、これは何のための道具なんだ!!「誰」のための道具なんだ!!◆(゜д゜#)ハァ?


「再インストールなんて飾りです!偉い人にはそれがわからんのです!!」
三度、私はググッた(Googleで検索した)。


そして出会ったのが、あのnifty内のWindows Q&Aという、ユーザー間でトラブルの訴えとその解決を行う総合サイトであった。
そして、そのXP , 2000のFAQに、まさに先のエラーメッセージに対応する解決法があったのだ。


誰だ?再インストール、再インストールと馬鹿の一つ覚えのオウム返ししかしない、マイクロソフトカスタマーセンターは!!◆(゜д゜#)ハァ?


そのFAQに示された手順は、次のようなものだった。

  1. Windows XP CD-ROMで起動し、修復(R)を選択します。
  2. 回復コンソールを起動し、Windowsにログオンします。
  3. 次のコマンドを実行します。

  cd system32\config
  ren SYSTEM SYSTEM.bk
  copy..\..repair\system SYSTEM
  exit

Windows XP CD-ROMは、確か「なかったはず」、
そして、何が書いてあるのかコマンドの意味がさっぱり理解できないぞ!
だが、とにかく、「回復コンソール」に入れればいいのだ。先の起動ディスクをまたも持ち出し、「回復コンソール」に入る。
そして、>cd system32\configのコマンドを打ち込む、よし、OK。これでうまくいくはず、今度こそうまくいくはず!再インストールなどする必要は・・・。


しかし、次のコマンド>ren SYSTEM SYSTEM.bkを打ち込んだ、瞬間!!

>指定されたファイルまたはディレクトリが見つかりません。


ゲイツゥーーーッッッ!!!テメェの血は一体、何色だぁぁぁーーーっ!!!!!」




そして、とうとう、Windows Q&Aの掲示板へ助けを求めることにした。
「ここまで自分でやったということ」をある程度示さないと、こういう掲示板では罵られるか、カエレ!と言われるだけだからだ。
すると帰ってきたコメントは、

>指定されたファイルまたはディレクトリが見つかりません。
これは当然です。SYSTMが壊れているのですから。

じゃあ、FAQに書いてあった回復法は一体・・・・・・◆(゜д゜#)ハァ?
しかし、その次のコメントでは、別のコマンドが記されていた。

>copy c:\windows\repair\system
>また、同時にファイルを変更する場合は、
copy c:\windows\repair\system c:\windows\system32config\SYSTEM

相変わらず、「言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信だ」というような感じではあるが、とにかくこれを打ち込めば直るのだと、明日を信じてコマンドを打とうじゃあないか!!!





 コ マ ン ド が 認 識 さ れ ま せ ん で し た 。◆(゜д゜#)ハァ?





「まだだっ!まだ終わらんよ!!」
まだ、あのFAQには続きが・・・っ、「in-place upgrade」という回復方法が残されていたはずっ!!
起動ディスク挿入!!
青い選択画面の表示!!
そこで「Enterキーを押して、Windows XPを再セットアップを行う」を選択する!!
ちなみに、このin-place upgradeなら、ログインパスワードやインストールしたプログラムなどは消えたりしないはずっ(不確定情報)!!
じゃあ、保存データだって消えないはずだっっ(憶測)!!
そして、「選択したWindowsを修復(R)」を選択っ・・・っ!!!???

>次のラベルのついたCDをCD-ROMドライブに挿入してください。
Windows XP - Home Edition CD-ROM



チーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン<鉦の音>





ねぇよ・・・そんなモン最初からないんだよ!
今時のWindowsプレインストールモデルのパソコンにはっ・・・・・・!!
◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?
◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?
◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?◆(゜д゜#)ハァ?


パトラッシュ・・・僕はもう疲れたよ・・・・・・..._| ̄|〇

■5、Linuxの鼓動


umetenがふえすぎたトラブルを見なかったことにして、すでに二週間以上が過ぎた。
ネットの中には数億の膨大なブログが存在していた。
umetenもそのサーバー上の領域を借り受け、そこを第二のホームぺージとしていた。
が、umetenのブログはそこで更新を停止し、ソーシャルネットワークmixiのほうもおざなりになり、そして開店休業していった。
宇宙世紀2004年*2
トラブルから最も遠いOS、Linuxは、CD-ROMから起動するKNOPPIXを引っさげ、Windows陣営の人々に独立戦争を呼びかけてきた。
この二週間あまりの闘いで、Windowsヤマダ電機に対する信頼は、半数を死に至らしめたどころか、ゼロを通り越してマイナスの域にまで達していた。
umetenはWindowsヤマダ電機の行為に激怒した。
トラブルは膠着状態に入り、三週間目をうかがおうとしていた・・・・・・


疲れ果てくずおれる*3前に見かけた、先の掲示板のコメント。
そこには、

KNOPPIXで起動してバックアップ」

という初めて目にしたことばがあった。
KNOPPIX・・・聞いたことがない。新種の、いや私が知らないだけのお手軽&有益バックアップソフトなのだろうか?だいたい読み方がわからん。


そこで示されたリンク先をたどってみると、これはバックアップソフトではなく、どうやらLinuxのOSらしい!?読み方は「クノーピクス」。もともとは、ドイツ製のLinuxの一つらしい。


しかし、調べれば調べるほど、わけがわからない。CD-ROMから起動するOSなのだという。確かに、フロッピーから起動するプログラムだってあるぐらいだから、CDから起動するプログラムがあってもおかしくはない。


が、問題はその解説のページに書かれた、いや、ちりばめられている「コマンド」の数々だった。
DOS/Vコマンドですら満足に理解できないのに、そもそも根本的に設計思想の違うLinuxのコマンドの文法を、どうやってまったくの初心者が理解しろというのだろうか。父親がテム=レイやフランクリン=ビダンならともかくも・・・


しかしここで、この反撃のV作戦を発動しなければこのパソコンに未来はない、いや、再インストールしてしまえば未来は開けるのだから、ここは、「過去がない」というべきか。


ともかくも、その解説ページには「CD-ROM起動でハードディスクからファイルを救出」というタイトルが付され、そして、「使う方法」や「起動時の注意」といった項目が並んでいる。


・・・だが、それらのすべてがLinuxコマンドでもって解説され、「ハードディスクのマウント」や「別ディスクにセーブ」といわれても、コマンドを示す文字列が、目には入ってきてもさっぱり理解できない。そもそもどうやってこの入力フォームを立ち上げるのか・・・


そうこうしている時に、『DOS/Vマガジン』という雑誌の2004年8月1日号に、ちょうどそのKNOPPIXの紹介と解説、そして付録にKNOPPIXのCD-ROMがついているという、ありがたいアドバイスをいただく。


よし、雑誌にのっているくらいなら、もう少しわかりやすい説明になっているだろう、し。もう少し、ほかにもネットで情報を集めて、と。しかし、1000円か・・・雑誌にしては高いな、と。

■6、KNOPPIX大地に立つ!

だが、すでに雑誌の発売から一週間が経過していた。
大型書店に足を運び、そこでようやく残りの一冊を手に入れた『DOS/Vマガジン』8月1日号。
なになに〜・・・って、みじかいよ記事、記事みじかいよ。これだけ・・・これだけですか・・・・・・?
しかも、バックアップ法についてというよりも、総論的な紹介の記事。
ええい、もはやなりふりかまっていられはせん!!
記事には、

「USB接続のフラッシュディスクなら簡単に接続ができ、なんでもデータがバックアップできる」

と書いている。なるほど。
しかし、外付けのハードディスクも接続できるということは、先の解説サイトに記されていたはずだ。そして、フラッシュディスクというのなら、デジカメのコンパクトフラッシュとて原理は同じはず!まずはこの二つを試してからだ!!
そう、umetenは何か道具が必要な時には、まずとにかくありあわせのもので何とか工夫して使おうとする、創意工夫に満ち溢れたチャレンジ&フロンティアスピリットの持ち主なのだ。決して、「お金が無かった」り、「新しくUSBメモリを買うのを「ケチった」わけではないのだ!!そこのところははっきり注意してもらいたい(誰が)。
が、まずはとにかく、このよくわからない謎のOS、KNOPPIXがどうしたら使えるかということを知らなければ話が始まらない。
先に、KNOPPIXの日本語本サイトから、ISOファイルを3時間かけてダウンロードし(ADSL1.5MB)焼き付けたCDもあるにはあるが、ここは雑誌についていたCDを使うほうが確実だろう。何せもうここまでで十分、十二分に無駄な時間は費やしたからな・・・


KNOPPIXを挿入!・・・・・・こいつ、動くぞ!!(ヨカッタヨカッタ)
パソコン本体の電源を入れ、CD-ROMをドライブに挿入しただけで確実に起動する!!
なんてすばらしいOSなのでしょうか!?どこかの不完全欠陥商品とは大違いです!!


まずは、読み込み中の黒い画面、そしてすぐに上、左端にペンギンが現れます。
あの呪われたOfficeのイルカ野郎に比べたら、なんて愛らしい!!まるで天使のように見えます。
そしてやけにカラフルな文字列が次々と現れます。少々、起動に時間がかかっているような気もしますが、そこはもともとCD-ROM、あわてるほどのことではありません。
そして、起動終了!現れた画面は・・・
WindowsMac OSと同じ、アイコンとタスクバーをマウスで作動させるという、まさにデスクトップそのもの。
どうやら、不可解なコマンド入力をすることなく、使えるようです。少々、反応が妙なのは、シングルクリックがデフォルト設定だからのようですが、そんなことはどうでもいい!!


ビバ、Linux!! Windowsなんて[死ねばいいのに]!!!


さてでは、まずパソコンのHDDの中身は生きているのでしょうか・・・?
画面の左端にhda1、hda2、hda3、というハードディスクっぽいアイコンが表示されています。
まあ、とにかくをそれをクリックすると・・・おお!見慣れた名前の付いたフォルダの数々!!そして、ユーザー名が示されたフォルダをクリックして、My document & settingのフォルダをたどっていくと・・・デスクトップに置いておいたデータまでちゃんと生きているではありませんか!!!
どうやら、WindowsのSYSTEMデータと、その他のワードファイルや画像などの「作業データ」は、しっかり別物だったようです。
「こんなに嬉しいことはない・・・」
じゃあ、コンパクトフラッシュPCカードで接続しても、もちろんうまくいくはず・・・



フ リ ー ズ し ま し た 。



いや、これは何かも間違いに違いない、だってこれはWindowsじゃないんだよLinuxなんだよきっとそうに違いないよそうしようそうしようといいました。気を取り直して「ムリヤリ電源を落とし」て、再びはじめからKNOPPIXを立ち上げて、と。




や っ ぱ り 、 フ リ ー ズ し ま し た 。



ヨ シ !!!


  な  か  っ  た  こ  と  に  し  よ  う  。


それはなかったとして、でわでわ、外付けHDDを接続してと・・・おお、「これは」ちゃんと表示される!!じゃあ、そこにデータをいどぅ・・・


・・・・・・・・・・・・あれ?

■7、動け、KNOPPIX!なぜ動かん!!

KNOPPIXはhda4にデータを作成できませんでした。


..._| ̄|〇<ウソダドンドコドーン!!
ここに来て、なぜだ!?ナズェナンディスカーーーーーー!!!
どうして、データが書き込めないんですかーーーーーー!!!


血の涙を流しながら、四度、私はググッた(Googleで検索した)。


すると、そこには、次のような恐ろしい文言が・・・・・・(ギャーーーッ!!)

Windows XPや2000で採用されているNTFSシステムには、KNOPPIXからはデータが書き込めません」
「Meや98、98SEで採用されている、FATシステム、またはFAT32システムであれば書き込めます」

そうか・・・こないだ新しくなってうちのデスクトップは今2000なんですよね・・・うふふふ。98SEは箱の中、てゆーかそもそも母親が間違ってクリックしたメールから見事にトロイをくらって、使い物にならなくなったから交換したです・・・。2000とかXPで使ってるとHDDに書き込めないですか・・・*4、どうしてもUSBフラッシュメモリ、買わないとだめですか・・・タマはおりこうさんですね、うふふふふふふ・・・・・


ことここに至り、とうとう、というかようやく、私の足は熱血スタッフ@ジョーシンへと向かった。最後の望みを託して・・・USBフラッシュメモリを手に入れるために・・・・・・。(おおげさ)
価格は、USBフラッシュメモリ256MBが、約7000円。512MBになると、USB1.0か2.0かにもよるが、およそ15000円から25000円かぁ・・・・・・おや?ふと隣を見ると、外付けHDD120GBの価格が15000円。
おいおい、512MB=120GBって一体・・・
だいたい、まあデータを何度かに分けて出し入れすればいいだけのことなんだから少々容量は少なめでもいいか、そもそも「512MBは取り寄せ出ないと店頭においてない」し、ね、
というようなことを、自分に言い聞かせ、ようやくUSBフラッシュメモリ256MBを購入したのだった。この間、店に入ってから15分から20分、われながらすばやい買い物である。普段なら、一時間ぐらい余裕で逡巡しているところである。
こうして越前はクリムゾンを手に入れた・・・
よし、これですべての鍵はそろった。今こそ、悪魔を打ち倒し、天使とお守りがはるかな次界へと旅立つ時!!
エマージェンシー!KNOPPIX!!
デスクトップ・オン!!
USB 合体!!
フラッシュメモリ256MB!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・もしもしーーー?わたしリカちゃん〜〜〜。..._| ̄|〇


フラッシュメモリがデスクトップ上で表示されないというか、認識されないんですけど・・・


これはなにかの冗談だよねそうだよねぼくはわたしは信じているものね。
ほぉら、何回か抜き差ししたり、USBポートを変えたり、「一から起動をやり直したり」するだけで、ステキ・・・ごらんよあおい空。
やっとこさ、

画面左端にsda1という新たなハードディスクっぽいアイコンが登場。

さあこれで・・・ついに、ついに、ついに、このときがやってきたのだ!!!データを救出する時が!!

KNOPPIXはsda1にデータを作成できませんでした。


..._| ̄|〇<オンドゥルルラギッタンディスカー!!




もう、メンタル的に持ちません、カンベンしてください・・・


飾りじゃないのよ涙を流しながら、五度、私はググッた(Googleで検索した)。


ついでに雑誌を読み返した。
ほほう・・・

KNOPPIXは、デフォルトで書込み(データの更新)が禁止になっているのですか・・・


それを解除するためには、と

プロパティでデバイスタブを開いて、「リードオンリー」のチェックをはずす、と。
そして、またsda1というアイコン上で右クリックを開き、「マウント」を選択!!

!!!!こ・れ・で!!!!щ(゜д゜щ)カモーン
キタキタキタ━━━━━━(゜∀゜≡(゜∀゜≡(゜∀゜)≡゜∀゜)≡゜∀゜)━━━━━━!!!!!!!
それでも何回か、認識されなかったり、書き込めなかったりした時もあるけど、
そんなときゃそうさ右クリックで「マウント」ポジションを設置したり解除したり設置したり解除したりすればそのうち、書き込める、さ!!


ああ、データがどんどん流れ込んでくるのがわかるよ・・・しっかり、USBポートを接続しとかないとな・・・

■8、KNOPPIXは伊達じゃない!!@逆襲のWindows

これですべてのデータが退避完了。
よし、KNOPPIX、本当にきみのおかげだ!!コスモクリーナーなんかよりもはるかに素晴らしいよ。
これで地球は救われた!!人類は救われたんだ!!!
センソウハオワッタンダー!!!!ネオガヤッタンダーーーーー!!!!!!!


メーカロゴで、F11を押し、そして心置きなく再インストールへ・・・・・・


長かった、本当に長い戦いだった・・・


だが、あれが最後のトラブルだとは思えない。必ずや第二、第三のゴジラが現れるはずだ・・・*5





Windowsか・・・何もかも懐かしい・・・・・・(ピブッ、ッガガガガガ('A`))





<FINE>





<必需品>
I-O DATA USB 2.0/1.1対応 外付型ハードディスク 1.5TB HDC-EU1.5NBUFFALO ターボUSB機能/省電力モード搭載 外付けハードディスク 1.5TB HD-CL1.5TU2


<ここに書いたようなことをまじめに詳しく解説した本>

KNOPPIX活用ガイド―Windows PCメンテナンスブック
北浦 訓行 久保田 考
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KNOPPIXの使い方についての簡単な入門書>

KNOPPIX 5.3 基礎からのかんたんLinuxブック(CD・DVD付)
福田和宏
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おすすめ度の平均: 5.0
5 SPIN(Promela)がKNOPPIXで動いているので
5 Windowsしか知らないあなたに


KNOPPIXについての詳しい参考書>

KNOPPIXビギナーズバイブル (MYCOM UNIX Books)
大津 真
毎日コミュニケーションズ
売り上げランキング: 417654
おすすめ度の平均: 4.0
3 教科書としては優秀だが
5 KNOPPIXの1冊といえば これがお勧め

*1:ヒミツの

*2:気持ちの問題です、気持ちの

*3:→..._| ̄|〇

*4:後に誤りとわかります。外付けHDDの記録システムはFAT32なので、おそらく「マウント」設置を確実に行えば書き込めるはずです。ちなみに、フラッシュディスクはFATシステムです。

*5:冗談ではない!!が、これは確実な事実だというところが泣けてくる。