少子化への「有効な対策」など笑止!

山田昌弘東京学芸大教授の結論>
 まず、35〜39才で独身なのは、どういう男性なんでしょうか。
「ズバリ、収入が低い人ですよ」
……二の句も継げぬシビアなお答え。実際、下のグラフのとおり、年収と未婚率はきれいに相関する。
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2005/01/post_9.html

そして、さらにこの記事でダメを押そうか。
大学生の就職内定率、最低の前年並み74・3%
当然のことだが、
この残り26%の人間が、そのまま消えていなくなるわけではない。


この国でこの問題にまっとうに取り組む人間はいないし、誰も止める気はないし、止められはしないのだ。


いや、もしかしたらどこかに取り組む人間はいるのかもしれない。
だが、それは社会から――端的に言えば企業活動から、見えないところで、差しさわりのないところで、営利に悪影響を及ぼさないところで「誰かがやって欲しい」というのが偽らざる本音であり、実情であり、つまり、誰もまっとうに取り組む人間はいないということだ。


さらに言ってしまえば、
少子化を問題だと考えているのは、国レベルなのであって、個人レベルではむしろ「望ましいことと捉えてこうなった」という事実を、誰もがわかっているはずだ。
子供を生み/育てられる年齢から死ぬまでの時間は、大体40年だろうか。
たかだか40年。
その短い間になにがどう転ぼうと、人一人くらいの衣食住くらいはまかなえる。
子供を作らないことがどんなに罪だ咎だと騒がれようと、結局生きることとはまず、自らの肉体保持、生存保障でしかない。
ならば、子供を作らず、自分の命を全うすることに何の罪が、何の咎があるのか。
これが個人主義だのどうだのという指摘はまるで的外れだ。
人一人に与えられた命は一つ。



それを差し出せというのは、カルトだ。